ティグレ人 は、エリトリアに居住するアフリカ民族。なお、しばしば混同されるが、主に低地に住みティグレ語を話すティグレ人(Tigre)と高地に住みティグリニャ語を話すティグライ人Tigrayans)は全く別の民族である[1]ティグライ人のほとんどはエチオピアのティグレ州に居住しており、一方ティグレ人はほとんどがエリトリアに居住している。

ティグレ人
ትግረ
総人口
180万人
居住地域
エリトリア
言語
ティグレ語ティグリニャ語アムハラ語
宗教
イスラム教(95%)、エチオピア正教

なお、厳密にはティグレ人とはベニ・アメル族、メンサ族、ベイト・ジュク族など主にティグレ語を話す民族の総称であり、「ティグレ人」と自称する民族は存在しない。[2] また、「ティグレ」とは現地の言葉で「農奴」を意味する。[2]

言語

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主にアフロ・アジア語族エチオピア・セム諸語に属するティグレ語を話す。ティグライ人の言語であるティグリニャ語と系統的に近く、両者は密接な関係にあるものの、相互理解可能性は低い[2]。また、多数の方言が存在する[2]

脚注

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  1. ^ Encyclopedia of the world's minorities. Skutsch, Carl.. London. ISBN 978-1-135-19388-1. OCLC 863157519. https://www.worldcat.org/oclc/863157519 
  2. ^ a b c d Shack, William A. (2017). The Central Ethiopians, Amhara, Tigri?a and Related Peoples : North Eastern Africa Part IV.. London: Taylor and Francis. ISBN 1-315-30770-7. OCLC 980844641. https://www.worldcat.org/oclc/980844641