ドイトンコーヒー
ドイトンコーヒー(タイ語:กาแฟดอยตุง)は、タイ王国北部のメーファールワン郡ドーイトゥン産のコーヒー。豊かな香りとほのかな苦味を有する[1][2]。
概要編集
ドイトンは東南アジアのミャンマー、タイ、ラオス、ベトナムが含まれる黄金の三角地帯内に位置し、ケシ等の麻薬栽培が盛んな地域で、麻薬中毒や武器の密輸、人身売買が横行していた[2]。1988年、荒廃した地域を再生すべく、ラーマ8世とラーマ9世の母シーナカリン王太后(メーファールワン)が設立したメーファールワン財団が「ドイトン計画」を立ち上げ、ケシ畑をコーヒー農園やマカダミア農園に転作する支援を開始した[3]。プロジェクトは順調に推移し、ケシ栽培の99.9%を撲滅するに至った[3]。
プロジェクトは喫茶店「ドイトンコーヒーショップ」を立ち上げ、タイ国内に25店舗を構える[4]。国外には日本国際親善厚生財団の協力のもと日本に1店舗を出店している(茨城県城西病院内2012年7月14日開店)[2][5]。またカルディ・コーヒーでも取り扱っている[6]。
脚注編集
参考文献編集
- 読売新聞社、2012、「コーヒー飲んで麻薬撲滅」『読売新聞』2012年7月4日。