ナコンラチャシーマ駅

タイの鉄道駅

ナコンラチャシーマ駅(ナコンラチャシーマえき、タイ語สถานีรถไฟนครราชสีมา)は、タイ王国イーサーン地方ナコーンラーチャシーマー県ムアンナコーンラーチャシーマー郡にある、タイ国有鉄道東北本線である。

ナコンラチャシーマ駅*
ナコンラチャシーマ駅
นครราชสีมา
Nakhon Ratchasima
プーカオラッ (6.21 km)
(2.63 km) タノンチラ
地図
所在地 タイ王国の旗 タイ王国
ナコーンラーチャシーマー県
ムアンナコーンラーチャシーマー郡
北緯14度58分15秒 東経102度4分37秒 / 北緯14.97083度 東経102.07694度 / 14.97083; 102.07694
駅番号 2114
所属事業者 タイ国有鉄道
等級 一等駅
所属路線 東北本線
キロ程 263.65 km(クルンテープ駅起点)
電報略号 รส.
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
開業年月日 1900年12月21日
備考 * 1934年にコラート駅から改称
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駅は人口45万人が暮らすムアンナコーンラーチャシーマー郡にあり、県庁所在地である。町の中心部に位置する為、利便性が良い。駅の正面側(側)が、市街地である。バンコクから263.65km地点に位置し、特急列車利用で4時間15程度である。

通常は1日38本(19往復)の列車が発着し、正月やソンクランの日には臨時列車がある。2008年には約80万人が利用した。当駅を中心とするローカル列車の運行もあり[1]機関区も設置されている。

当駅の隣のタノンチラ駅及び2駅下り方(ノーンカーイ方面)のバーンコー駅にはコンテナ貨物の取扱施設が設けられており、コラート地区に発着する貨物を取り扱っている。

歴史 編集

約110年前の1900年12月21日に、東北本線の最初の計画区間であるクルンテープ駅 - ナコンラチャシーマ駅間が全通し、以後当駅の歴史がスタートした[2]。当初はコラート駅と呼ばれていたが、1934年に現在の駅名に改称された。開業後当駅よりウボンラーチャターニーまで延伸させる事になり、最初の工事区間であるターチャンまでの区間が1922年5月1日に開業した。この時点で当駅は終着駅から中間駅となった[3]第二次世界大戦時に爆撃を受け、破壊されたが、1955年6月24日に再建された。

  • 1897年3月26日 【開業】 クルンテープ駅 - アユタヤ駅 (71.08km)
  • 1897年5月1日 【開業】アユタヤ駅 - ケンコーイ駅 (54.02km)
  • 1898年3月3日 【開業】ケンコーイ駅 - ムワックレック駅 (27.20km)
  • 1899年5月25日 【開業】ムワックレック駅 - パークチョン駅 (27.63km)
  • 1900年12月21日 【開業】パークチョン駅 - ナコンラチャシーマ駅 (83.72km)
  • 1922年5月1日 【開業】ナコンラチャシーマ駅 - ターチャン駅 (21.75km)
  • 1934年 【駅名変更】コラート駅→ナコンラチャシーマ駅
  • 1955年6月24日 【駅舎再建】ナコンラチャシーマ駅

駅構造 編集

単式及び島式2面の複合型ホーム3面5線をもつ地上駅であり、駅舎はホームに面している。

駅周辺 編集

 
駅前の蒸気機関車261号機

駅前に、退役した蒸気機関車261号機(1928年Hanomag製、製造番号10601[4])が静態保存されている。

  • バスターミナル(1.7km)

参考文献 編集

  • 高田隆雄 『タイ国の蒸気機関車』 (エリエイ出版部、1978年)
  • 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)ISBN 4-8396-0080-5
  • 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)ISBN 978-4-87698-848-8
  • 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 (文芸社、2013年)ISBN 978-4-286-13041-5

脚注 編集

  1. ^ 『鉄道ピクトリアル』2000年6月号(No.686)p.102
  2. ^ 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)p.25
  3. ^ 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)p.131
  4. ^ 高田隆雄 『タイ国の蒸気機関車』 (エリエイ出版部、1978年)p.17

関連項目 編集