ナリ古ノルド語: Nari)は、北欧神話に登場するロキシギュン子供

2004年にフェロー諸島で発行された切手に描かれた、ナリの腸によって拘束されているロキ。アンカー・エリ・ペーターセン(en)による。

「Nari」は「ぐずぐずするもの」を意味する[要出典]

スノッリのエッダ』では「ナルヴィという別名がある」とされている[1]が、『古エッダ』ではナルヴィの兄弟だとされている[2]

ロキの口論』で、ロキはエーギルの広間での宴のさなかに自身がバルドルの復活を阻止したことを明らかにした[3]が、そののちロキを捕らえたアース神族は、ロキを大きな岩に縛り付ける為の拘束具とすべくナリを捕らえた[2]

『スノッリのエッダ』では、神々はナリの兄弟のヴァーリを狼に変身させてナリの体を引き裂かせ、を引きずり出した[4]。しかし、『古エッダ』の『ロキの口論』では、兄弟のナルヴィは狼に変身させられるが殺害に関与したとは書かれていない。ナリは神々に腸を抜き取られた[2]

ナリの腸はとなり、ラグナロクまでロキを拘束しているという[4]

脚注 編集

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁。
  2. ^ a b c 『エッダ 古代北欧歌謡集』87頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』83頁。
  4. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』274頁。

関連項目 編集

参考文献 編集