ネバダ州アスレチック・コミッション
ネバダ州アスレチック・コミッション(Nevada State Athletic Commission、略称NSAC)は、アメリカ合衆国ネバダ州において、ボクシング・総合格闘技・キックボクシングなどの格闘技の競技を統括する組織[1]。1941年設立。
概要
編集ネバダ州内で格闘技の興行を行う場合、興行主は興行の概要、選手の報酬にいたるまで、あらゆる情報を同コミッションに届け出て認可を受けなければ、興行を行うことはできない。レフェリー、ジャッジの資格についても厳正かつ公正な審査を行う。また、選手に対するドーピング検査を行い、違反があった場合ライセンス停止などの処分を科される[2][3]。
沿革
編集1941年、設立。
2001年9月23日、総合格闘技を認可し[4]、9月28日に行われたUFC 33が同州初の総合格闘技興行となった。
2014年2月、これまでは許可されていたテストステロン補充療法が禁止された[5]。
2021年7月、これまでは陽性反応が検出された場合にドーピング違反として処分が科せられていた大麻について、今後は処分の対象にならないよう規定が改定された[6]。
2023年11月、これまでは陽性反応が検出された場合にドーピング違反として処分が科せられていたデヒドロクロロメチルテストステロン(DHCMT、M3長期代謝物)、選択的アンドロゲン受容体修飾薬(SARM)、クロミフェン、GW1516、エピトレンボロン(トレンボロン代謝物)について、今後はしきい値(0.1ナノグラム/ミリリットル)が設定され、しきい値以下の検出では追加の調査が行われ基本的に出場停止や試合結果の変更などの処分が科せられないよう規定が緩和された。同様のしきい値は、既に米国アンチドーピング機関(USADA)で制定されており、UFCがこの基準に合わせるようネバダ州アスレチック・コミッションに5年以上にわたって働きかけを行っていた[7][8]。
脚注
編集- ^ Mission ネバダ州アスレチック・コミッション公式サイト
- ^ 【UFC156】アリスターに条件付きも、2月2日ペイザォンと怪獣対決 MMAPLANET 2012年11月14日
- ^ Why Jon Jones was allowed to fight after positive drug test, and what comes next Yahoo! Sports 2015年1月7日
- ^ ネバダ州、総合格闘技を認可。UFCラスベガス開催にゴーサイン バウトレビュー
- ^ Nevada State Athletic Commission bans TRT, urges fellow athletic commissions to follow MMA Fighting 2014年2月27日
- ^ Nevada State Athletic Commission votes not to discipline boxers, MMA fighters for marijuana use ESPN 2021年7月8日
- ^ Backed by UFC, Nevada changes drug-testing threshold policies for previously prohibited substancesMMA JUNKIE 2023年11月14日
- ^ NSAC establishes new thresholds for certain banned substancesESPN 2023年11月14日