ノート:クール・ジャズ

最新のコメント:14 年前 | 投稿者:Toshimasaota

アルバム『birth of the cool(1949~50)』について1964年ジェリー・マリガンが来日の折、8月号のスイング・ジャーナル誌のインタビューに応えて次のように言っている。「私の他にギル・エバンス、ジョン・ルイス、ジョン・キャリシなどが集まった研究のためのリハーサルバンドで、別にマイルスのバンドではなかったのです」と東芝EMIの1975年度のこのアルバムのライナーノーツで紹介されている。 また、アレンジがギル・エバンス、ジェリー・マリガン、ジョン・ルイスの手によることをみても、マイルスの名を冠してはいてもマイルスの為のバンドではなかったことがうかがい知れる。 スイング→ビバップの変遷のなか斬新なアレンジメントや編成でジャズの新たな方向性を示した記念碑的なアルバムである。 マイルスにとっては後の「Kind Of Blue(1959)」のモード奏法で結実、発展して行くジャズに於ける牽引的役割のスタートになった。 ソニー・クラークの「Cool Struttin'(1958)」のアルバムジャケットにあるようなタイトスカートや、白熱灯から蛍光灯への街の様変わりといった時代背景がこのムーブメントに果たした役割も大きい。--Toshimasaota 2010年4月8日 (木) 01:34 (UTC)返信

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