ハリル・カラドゥマン (Halil Karaduman, 1959年 - 2012年) は、トルコのカーヌーン奏者である[1]

生涯

編集

1959年に生まれる[2]。5歳でカーヌーンをはじめ、18歳で演奏活動を開始した[1]イスタンブール工科大学に入学したのち評判が高まり、ズルフ・リヴァネル率いるオーケストラに参加するなど精力的な活動を展開したが、2012年に死去した[1][2]

評価

編集

カラドゥマンが参加したアルバム "Disco Fasil" は、1970年代後半のトルコで生じたディスコ・ミュージックのグローカル化における重要なアルバムであると指摘される[3]。また、関口義人はカラドゥマンについて「トルコ・カヌーンの今日を代表するひとりであった」と評している[1]

脚注

編集
  1. ^ a b c d 関口義人『トルコ音楽の700年 オスマン帝国からイスタンブールの21世紀へ』DU BOOKS、2016年、246頁。ISBN 978-4-86647-006-1 
  2. ^ a b Shannon, Jonathan H (2018-02). “Reviews: Melancholy Modalities: Affect, Islam, and Turkish Classical Musicians”. International Journal of Middle East Studies (Cambridge University Press) (1): 152. doi:10.1017/S0020743817001088. 
  3. ^ UYAR, Yaprak Melike (2021). “Turkish Disco: The Intersection of Anatolian Pop, Groove and Psychedelia”. Musicologist (2): 115. doi:10.33906/musicologist.882808. 

外部リンク

編集