バイクチャンバラとは自転車に見立てて、当たっても痛くないウレタン製等の軟質素材のを持ち、自転車に乗りながら騎兵戦のようにチャンバラ試合をするスポーツレクリエーションである。 スピードを競うわけでもなく、接触プレーも禁止されているので怪我をすることもほとんど無いソフトで安全なスポーツであるとともに、自転車に乗れさえすれば幼児から高齢者までが大変手軽に楽しめる安全なレクリエーションとなっている。

ルール 編集

公式戦のバイクチャンバラ(自転車チャンバラ)では日本バイクチャンバラ協会が定める公式ルールに則って行われる。 使用する刀も日本バイクチャンバラ協会が安全性を考慮して定めた規格のもので、打撃によって怪我をしないよう配慮された柔らかい軟質素材の物を使用する。

安全に配慮し、狙ってよい有効打は背面のみのルールでる。 相手に背中をヒットされる以外に、バランスを崩して地面に足を着いた場合も落馬とみなされセットポイントを取られてしまう。 プレーヤー同士の安全かつ紳士的プレーを推進するため、自転車同士の接触は禁止である。

日本バイクチャンバラ協会の公式ルールでは20m×15mのコート内で1セットあたり2分間で行い、先に相手の背面をヒットした者がそのセットのセットポイントをゲットし、その時点でそのセットは終了する。 ゲームは2セット行い、より多くのセットポイントをとった者がゲームの勝利者となる。

例を以下に示す。

  1. プレーヤーAとプレーヤーBが試合をして、1セット目はAがセットポイントをゲットした場合、2セット目もAがセットポイントをゲットするか引き分けるとゲームの勝者はAとなる。
  2. プレーヤーAとプレーヤーBが試合をして、1セット目はAがセットポイントをゲットし、2セット目はBがセットポイントをゲットすると、時間制限なしで3セット目を行い3セット目のポイントを取った者がゲームの勝者となる。

プレーヤーは自転車を馬術の馬のように操りながら急旋回したり、急減速、急加速したりしながら相手を追ったり、振り切ったりして敵の背面を狙いに行く。 2分間で双方の有効打が無い場合、そのセットは引き分けとなり次第2分間、コート内を全力で自転車を漕ぎつづけると適度な運動量になる。

カテゴリー 編集

使用される自転車は軽快車(ママチャリ)をはじめ、あらゆる自転車がカテゴリー別に認められているが、車種(馬種)別にみると操作性に優れている通勤・通学用の軽快車やクロスバイクに乗っているプレーヤーが多い。

公式戦では選手を、性別、年齢別に

  1. Aクラス(小学1年生〜3年生迄の男女別)
  2. Bクラス(小学4年生〜6年生迄の男女別)
  3. Cクラス(中学生〜64歳迄の男女別)
  4. Dクラス(65歳以上の男女別)

の4つに分類して競技を行う。

プレーヤーの戦術と動き 編集

コート内を走り回っているばかりでなく、時にはプレーヤー同士が相手の出方を見ながら静止しているかのようにほとんど動かないでバランスを保ち間合いをとることも多い。 腕を大きく広げて伸ばして相手に切り込まれないように間合いをとりながら、隙を見て一気に自転車を漕ぎだすことにより、いかに相手の背面を狙いに行くのが勝負のカギとなる。 相手が予測していないような動きで、コート内を急加速、急減速、静止、急旋回して惑わせながら追ったり逃げたりする。

競技人口 編集

従来のチャンバラの面白さに騎馬、乗馬の要素が加わり馬術、騎馬戦、騎兵戦のような楽しさもあることと、自転車に乗れさえすれば幼児から高齢者まで安全かつ手軽に楽しめることから、年々、競技人口は増えている。

関連項目 編集

外部リンク 編集