バインシレ層(バインシレそう)またはバヤンシレ層(バヤンシレそう)は、モンゴルの Burkhant に位置する後期白亜紀地層。正確な時代は定かでなく、2つの仮説が存在する。1つは他の層との比較に基づいて、バインシレ層の動物相が9300万年前から8000万年前にあたるチューロニアンからカンパニアン前期に対応するらしいとされている[1]。しかしながら、古地磁気を用いた年代測定ではバインシレ層がサントニアンの後期までしか続かず、9800万年前から8300万年前にあたるセノマニアンからサントニアンまでである可能性が浮上している[2]。バインシレ層の動物相は中国の二连达布苏層に類似する。

バインシレ層は同じくモンゴルのジャドフタ層バルン・ゴヨト層よりも古く、その下には1億年前から9000万年前の間に噴出した玄武岩層が存在する。これ以降モンゴルで噴火活動は発生していない[3]

動物相編集

獣脚類恐竜編集

バインシレ層から報告された獣脚類
産地 系統的位置 要素 備考 画像

アキロバトル

A. giganticus

頭骨以降の断片と部分的な頭骨[4]

巨大なドロマエオサウルス類

アレクトロサウルス

A. olseni

ティラノサウルス上科。Iren Dabasu 累層からも産出

エニグモサウルス

E. mongoliensis

不完全に保存された骨盤[5]

ティリジノサウルス科

エルリコサウルス

E. andrewsi

頭骨・足・断片的な頭骨以降の骨格[5]

ティリジノサウルス科

ガルディミムス

G. brevipes

頭骨以降の不完全な繋がった骨格と頭骨[6]

オルニトミモサウルス類

セグノサウルス

S. galbinensis

下顎・骨盤・後肢・烏喙骨・不完全な前肢・椎骨断片を含む3つの標本[5]

ティリジノサウルス科

鳥盤類恐竜編集

バインシレ層から報告された鳥盤類
産地 系統的位置 要素 備考 画像

アントサウルス

A. magnus

頭骨断片[7]

グラキリケラトプス

G. mongoliensis

Sheeregeen Gashoon beds

部分的な頭骨と骨格[8]

原始的な角竜

ゴビハドロス

G. mongoliensis

基盤的ハドロサウルス上科

マレエヴス

M. disparoserratus

Sheeregeen Gashoon beds

アンキロサウルス科

ミクロケラトゥス

M. gobiensis

Sheeregeen Gashoon beds

原始的な角竜。Minhe 累層や XīnmínbǎoA 層群でも産出

タラルルス

T. plicatospineus

部分的な頭骨・ほぼ完全な骨格・皮骨板を含む5つ以上の標本[9]

アンキロサウルス科

ツァガンテギア

T. longicranialis

頭骨[9]

an ankylosaur

出典編集

  1. ^ Jerzykiewicz, T. and Russell, D.A. (1991). "Late Mesozoic stratigraphy and vertebrates of the Gobi Basin." Cretaceous Research, 12(4): 345-377.
  2. ^ Hicks, J.F., Brinkman, D.L., Nichols, D.J., and Watabe, M. (1999). "Paleomagnetic and palynological analyses of Albian to Santonian strata at Bayn Shireh, Burkhant, and Khuren Dukh, eastern Gobi Desert, Mongolia." Cretaceous Research, 20(6): 829-850.
  3. ^ バインシレ層”. 岡山理科大学. 2019年9月4日閲覧。
  4. ^ "Table 10.1," in Weishampel, et al. (2004). Page 198.
  5. ^ a b c "Table 7.1," in Weishampel, et al. (2004). Page 152.
  6. ^ "Table 6.1," in Weishampel, et al. (2004). Page 138.
  7. ^ "Table 17.1," in Weishampel, et al. (2004). Page 367.
  8. ^ "Table 22.1," in Weishampel, et al. (2004). Page 480.
  9. ^ a b "Table 17.1," in Weishampel, et al. (2004). Page 364.