バリ文字(バリもじ、バリ語: Aksara Bali)はブラーフミー文字を先祖に持つ文字インドネシアバリ島で、バリ語を表記するために使われる。 しかし、現在のバリ島では一般的には使われておらず、 寺院の看板に書かれていたり、装飾品に刻まれていたりするなど、極一部の場面で使われる程度である。

バリ文字
類型: アブギダ
言語: バリ語ササク語
時期: 10世紀から
親の文字体系:
姉妹の文字体系: バタク文字バイバインブヒド文字ハヌノオ文字ジャワ文字ロンタラ文字古スンダ文字ルジャン文字タグバンワ文字
Unicode範囲: U+1B00–U+1B7F
ISO 15924 コード: bali
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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文字 編集

文字体系としてはアブギダに属し、文章は左から右、上から下の順番で書いていく。 バリ文字には"a"や"i"などの、母音を表す母音字や、"子音+a"という音を持つ子音字、 字の発音を変化させる記号等がある。

 
基本的な子音字

表記法 編集

子音字に母音記号・母音消滅記号を加えたり、法則にしたがって子音字の形を変えることにより、hiやhuといった"子音+a以外の母音"といった音や、子音のみの音を表す。

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ha( ) + i( ) = hi( )

ha( ) + u( ) = hu( )

na( ) + o( ) = no( )

na( ) + aa( ) = naa( )

ka( ) + 母音消滅記号( ) = k( )

Unicode 編集

Unicode では、以下の領域に次の文字が収録されている。

U+ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
1B00  ᬀ  ᬁ  ᬂ  ᬃ
1B10
1B20
1B30  ᬴  ᬶ  ᬷ  ᬸ  ᬹ ᬿ
1B40  ᭂ
1B50
1B60  ᭫  ᭬  ᭭  ᭮  ᭯
1B70  ᭰  ᭱  ᭲  ᭳

外部リンク 編集