ビューレイスト

北欧神話の巨人

ビューレイスト[1][注 1]古ノルド語: Býleistr[注 2]: Byleist)は、北欧神話において、ロキの兄弟とされている存在である[2]。この縁戚関係を除けば彼について何もわかっていない。

スノッリ・ストゥルルソンは、彼の書いた『ギュルヴィたぶらかし』(第34章)の中で、「[ロキ]の兄弟はビューレイストとヘルブリンディだ」と述べている。そして、いくつかの北欧神話原典(『巫女の予言』第51スタンザ、『ヒュンドラの歌』第40スタンザ、『詩語法』第16章)では、ロキのケニングとして「ビューレイストの兄弟」(古ノルド語: bróðir Býleists)が挙げられている。

その名前については、bylr 「風」と -leiptr 「雷光」の合成であり「嵐の中で稲光を生む者」などと解せる、とする意見もある[3]

脚注

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注釈

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  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.14,p.25(『巫女の予言』第51スタンザ)ではビューレイプト
  2. ^ スノッリのエッダの各写本によって語形が異なる。王室写本ヴォルム写本ではBýleistr, ウップサーラ写本ではBýleiptr, ユトレヒト写本ではBlýleistr

出典

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  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.211(『ヒュンドラの歌』第40スタンザ)およびp.248(『ギュルヴィたぶらかし』第34章)、「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」p.23(『詩語法』第23章)。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』248頁。
  3. ^ Simek (2007): 51.

参考文献

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