メインメニューを開く

ピアノ協奏曲第19番 (モーツァルト)

概要編集

1784年12月11日ウィーンで作曲され、1784年に一気に書かれた6曲のピアノ協奏曲の最後を飾る作品で、モーツァルトがピアニストとしての自活を賭けて、自身の演奏会で弾くために作曲されたものである。

1790年10月15日レオポルト2世戴冠式を祝して催された演奏会で、モーツァルトがピアノ協奏曲第26番『戴冠式』K.537と共に演奏したために『第2戴冠式』という通称で呼ばれることもある。

なお作品目録に明記されているトランペットティンパニのパートは自筆譜には無いうえ、パート譜も発見されていない。だが、ヘ長調の作品ではほとんどこれらの楽器を用いていないという点から誤記の可能性も残る。オランダのピアニストArthur Schoonderwoerdはトランペットとティンパニを両端楽章に入れた録音(Accent、2013年)を発表しており、外部リンクで聞くことができる。

なお、第1楽章と第3楽章にはモーツァルト自身のカデンツァがある。

楽器編成編集

独奏ピアノオーボエ2、フルート1、ファゴット2、ホルン2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バス。上記の通り、

構成編集

3楽章からなり、演奏時間は約28分。

第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ

 ヘ長調、協奏的ソナタ形式。モーツァルトの作品に見られる顕著な付点リズムによるリズム動機が、対位法的な手法と絡めて執拗に出てくる。

第2楽章 アレグレット

 ハ長調、ソナタ形式風の2部形式。穏やかな長調主題と哀愁感が漂う短調主題が、オーケストラとピアノが対話するように織り込んでいく。

第3楽章 アレグロ・アッサイ

 ヘ長調、500小節に及ぶロンドである。基本動機を徹底的に使用しながら、フガートや二重フーガなどの対位法的な手法も交えて巧妙に作り上げている。

外部リンク編集