フィーバーフラッシュ
フィーバーフラッシュは、1990年8月にSANKYOが発売した、カジノをモチーフにしたデザインが特徴のパチンコ機のシリーズ名。
フィーバーフラッシュⅠとフィーバーフラッシュSPの2機種がある。
概要編集
ドラム型のデジパチ。中央の横ラインと斜め2ラインの計3ラインが有効ラインとなっている。フィーバークラウンやフィーバーレクサスなど、SANKYOのドラム式デジパチは横3ラインと斜め2ラインの計5ラインが有効ラインとなっているものが主流だったが、当機種をはじめ[1]、フィーバーインパルスⅠやフィーバースピリットⅠなど、1990年代より有効ラインが3本のものが登場した。
フィーバーレクサスを代表とする、当機種以前の保留玉連荘仕様の一部機種には、「開店時に初回の回転から単発回しをすることで、連荘仕様により大当たり確率が上昇している状態で打つことができる」という攻略法が存在した[3]が、当機種はどのような条件下でも平等に連荘するチャンスがある仕様に改良された。こうした仕様から「たそがれ連チャン機」と呼ばれ、単発打ちや消化待ちによる営業効率の低下に困っていたホール側と、夕方からしか打ちにいけない客側から歓迎された[4]。
特定の条件下で自分だけ有利な立場に立つことができない「たそがれ連チャン機」時代の幕開け—『パチンコ必勝大図鑑』p52
スペック編集
- フィーバーフラッシュⅠ
- 賞球数 7&13
- 大当たり最高継続 10R
- 大当たり確率 1/247
- フィーバーフラッシュSP
- 賞球数 7&15
- 大当たり最高継続 16R
- 大当たり確率 1/210
図柄編集
- フィーバーフラッシュⅠ
- 赤7
- 青7
- $
- BAR3種類(シングル、ダブル、トリプル)
- フィーバーフラッシュSP
- 赤7
- 青F
- BAR
- $
- AAA
- JAC
演出編集
フィーバーフラッシュⅠでは、リールの左が停止した時点で必ずいずれかの大当たり絵柄が1個以上出現する仕様が導入された。それ以前のドラム機は左が停止した時点でハズレ図柄が止まることがあり、当たる可能性があるのか完全にハズレなのかの判別がつき、打ち手の期待感が早い段階で削がれてしまっていた[4]。
フィーバーフラッシュⅠとフィーバーフラッシュSPで以下のように保留連荘機能の仕様が異なる。
コンシューマ移植編集
- Victory-ZONEシリーズ(プレイステーション用)
- 『Victory-ZONE』(ソニー・コンピュータエンタテインメント、1995年3月31日発売、SCPS10002、JAN-4948872100021)に収録。
サウンドトラック編集
- 『ザ・パチンコ・ミュージックフロム三共 Ⅲ』 キングレコード、1998年8月21日。KICA-1216。
- BGMが収録されている。
関連項目編集
脚注編集
参考文献編集
- 諸角裕編著 『パチンコ攻略マガジンスペシャル 増刊1月18日号』双葉社、1992年1月18日。共通雑誌コード T1017530011009。
- 成澤浩一編著 『白夜ムック44 パチンコ必勝大図鑑 1000』白夜書房、1999年5月15日。ISBN 978-4-89367-596-5。
- 東邦出版編 『懐かしい日本のパチンコ台 もう一度打ちたい名機102読本』東邦出版、2004年8月9日。ISBN 4-8094-0388-2。
- 福井理編著 『GW MOOK 340 パチンコ必勝ガイドCLASSIC クラシック Vol.3』ガイドワークス、2017年6月26日。ISBN 978-4-86535-540-6。
- フィーバークラウン | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年6月30日閲覧。
- フィーバーレクサス | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年6月30日閲覧。
- フィーバーインパルスⅠ | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年6月30日閲覧。
- フィーバースピリットⅠ | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年6月30日閲覧。
外部リンク編集
- フィーバーフラッシュ | SANKYOヒストリー | SANKYOファンサイト 2022年6月30日閲覧。