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フォッケウルフ トリープフリューゲル

トリープフリューゲル

トリープフリューゲルの構造

トリープフリューゲルの構造

トリープフリューゲル(Triebflügel)は、第二次世界大戦末期、フォッケウルフ社が設計を始めたジェット戦闘機である。

概要編集

V2ロケットのような胴体をしており、尾部に4枚の姿勢安定尾翼が取り付けられている。この尾翼端には車輪がついており、これを脚として直立しているのが地上時の態勢である。本体から3枚のピッチ付ブレードフィンが伸びており、そのブレードの先端へピッチ角に合わせて下向きにパブスト型ラムジェットエンジンを搭載する予定であった。このブレードフィンは胴体を軸とした回転翼となっており、ラムジェットエンジン(燃料は粉末化した石炭で、回転による遠心力で供給される)の推力により回転して離陸時にはヘリコプターのように垂直離昇する。また動力が翼端配備であるためカウンタートルクが発生しないというメリットも考慮されていたと思われる。 主翼等の水平飛行時の揚力発生装置がないのでヘリコプター同様推進力の多くを揚力に充てる必要があるため、機体軸線を水平にして高度を維持することはできないことになる。また動力となるパブスト型ラムジェットエンジンも実用化には程遠く、機体の完成はおろか試作機製作の見込みすらなかった。

滑走路なしに垂直離昇できる戦闘機は世界初の試みで、森林などから離陸し敵爆撃機迎撃を行う構想であったが設計段階でドイツは敗戦を迎えた。後のVTOL機の研究、特にテールシッター型VTOLのベースとなった。

関連項目編集

参考資料編集

  • 『ドイツ秘密兵器』(並木書房) ブライアン・フォード 著/渡辺修 訳/野木恵一 監修(ISBN 4-89063-124-0