フォルティスグループ
フォルティス・フィナンシャル・グループ(Fortis Financial Groep)はかつて存在したベルギー・オランダ系総合金融機関。ともにオランダの保険会社であるAMEV社とVSBグループ社が合併し誕生した。1998-1999年にスエズSA からベルギー総合会社を買収した。欧州を代表する金融グループであり、従業員は全体で80000人以上を擁し2007年度の銀行売り上げでINGグループに次ぐ第2位にランクインしていた。2010年に後述の通り各部門の事業改革がなされて、現在企業組織自体は清算済。
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | フォルティス |
本社所在地 |
ベルギー オランダ ブリュッセル ユトレヒト |
設立 | 1990年 |
業種 | 金融業 |
事業内容 |
保険業 銀行業 |
代表者 | フィリップ・ディレク(CEO) |
資本金 | 約14億ユーロ |
売上高 | 約169億07百万ユーロ(2007年) |
総資産 | 約4,125億ユーロ(2007年) |
従業員数 | 約84,634人(2007年) |
外部リンク | www.fortis.com |
世界金融危機の影響
編集2003年から企業再編が起こっており、ベルギー総合会社の香港支店Generale Belgian Bank を中国工商銀行に売却していた。
そしてリーマン・ショック以降の世界金融危機により経営破綻が危ぶまれた。
2008年10月5日、ベルギーとルクセンブルクの事業およびアセットマネジメント部門は、株式交換によりBNPパリバが買収することとなった[1]。
2008年10月14日、オランダ政府は銀行部門と保険部門を約168億ユーロで買収。共同で買収したABNアムロ銀行の資産も含まれており、これでフォルティス・オランダ事業は国有化されることとなった[1]。
ベネルクス三国に国有化された後、残された保険部門などはFortis Holding となった。
2010年4月にFortis Holdingはアジアスに改称し保険部門が切り離され、Fortisの商標はBNPパリバに移った[2]。
2010年7月にはFortisのオランダ部門とABNアムロ銀行が合併し、ABNアムロ銀行となりフォルティスグループは解消した[3]。ユーロネクスト・ブリュッセルに上場していたが、その地位はアジアスが継承している。
主要部門
編集- フォルティス銀行ベルギー(Fortis Bank Bel)→BNPパリバが買収
- フォルティス銀行ルクセンブルク(Fortis Bank Lux)→BNPパリバが買収
- フォルティス銀行オランダ(Fortis Bank Hol)→ABNアムロと合併
- フィマゲン
- フォルティス・インベストメンツ
- フォルティス・アセットマネジメント→BNPパリバが買収し、BNP Paribas Fortisとなっている
脚注
編集- ^ a b “Deal agreed for Euro bank Fortis”. BBC News Online. (2008年9月29日) 2010年5月9日閲覧。
- ^ Blenkinsop, Philip (2010年3月10日). “Fortis returns to profit in 2009, unveils new name”. ロイター 2010年3月27日閲覧。
- ^ “About ABN AMRO”. ABN AMRO. 2010年10月29日閲覧。
外部リンク
編集- www.fortis.com - 公式