フォワードレート: forward rate)とは、債券の将来のイールドであり、イールドカーブを用いて計算される。例えば、3か月物米国債の今から6か月後のイールドはフォワードレートである[1]

フォワードレートの計算 編集

フォワードレートを計算するためにはゼロクーポンイールドカーブが必要になる。フォワードレートの計算に用いられる一般的な公式は以下のようになる。

単利 編集

 

複利 編集

 

指数レート 編集

 

   から   までのフォワードレート、

  は時点0から時点   までの長さ(単位は年数)、

  は時点0から時点   までの長さ(単位は年数)、

  は期間   におけるゼロクーポンイールド、

  は期間   におけるゼロクーポンイールドである。

導出 編集

期間   までの金利   と期間   までの金利   が与えられたとして、期間   における将来の金利を見つけよう。このためには、期間   におけるフォワードレート   を計算しなくてはならない。この計算には、期間   において金利   で投資を行い、更に期間   において金利   で再投資した時に、それが期間   において金利   で投資した値と同じになるようにしなくてはならない。数学的には

 

となる。この式を   について解くことで上の式が得られる。

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関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Fabozzi, Frank J (2005), The Handbook of Fixed Income Securities (7 ed.), New York: McGraw-Hill, p. 148, ISBN 0-07-144099-2