ヘキサメチレンジイソシアネート
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ヘキサメチレンジイソシアネート(英: Hexamethylene diisocyanate、HDI)は、脂肪族ジイソシアネートの一種。2000年の生産量は、イソホロンジイソシアネートとあわせてイソシアネート市場の3.4%である[2]。
ヘキサメチレンジイソシアネート Hexamethylene diisocyanate | |
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1,6-diisocyanatohexane | |
別称 HDI ジイソシアン酸ヘキサメチレン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 822-06-0 |
PubChem | 13192 |
ChemSpider | 12637 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C8H12N2O2 |
モル質量 | 168.2 g/mol |
外観 | 無色の液体 |
匂い | 刺激臭[1] |
密度 | 1.047 g/cm3液体 |
融点 |
-67 °C, 206 K, -89 °F |
沸点 |
255 °C, 528 K, 491 °F |
水への溶解度 | 水と反応して分解し、炭酸ガスを生じる[1] |
粘度 | 3 cP at 25 °C |
危険性 | |
引火点 | 130–140℃(開放式) |
発火点 | 454℃[1] |
半数致死量 LD50 | 747mg/kg(ラット、経口[1]) |
関連する物質 | |
関連するイソシアネート | イソホロンジイソシアネート |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
脂肪族ジイソシアネートは、紫外線による劣化に対する耐性や耐摩耗性に優れたエナメルコーティングに使われ、航空機の外装塗料などに適している。
合成
編集HDIは2段階の方法で合成される[2]
- ホスゲン化:ヘキサメチレンジアミンとホスゲンとを反応させて、粗製HDIを作る。
- 精製: 蒸留により、HDIを精製する。
性質
編集HDIは対称分子であり、反応性の等しい2つのイソシアネート基を有する。 水との混触により分解し、アミンやポリ尿素を生じる。酸、塩基、アルコール、アミン、酸化剤とは激しく反応し、火災・爆発のおそれがある。皮膚や眼に対する腐蝕性がある。日本の消防法では危険物第4類・第3石油類、毒物及び劇物取締法では劇物に分類される[1]。
関連項目
編集脚注
編集外部リンク
編集- 製品安全データシート(安全衛生情報センター)