ベロシペード
概要
編集ベロシペードはラテン語で「早足」の意。人間の力を動力とする乗り物であり、ヴィクトリア朝に登場した。多様なデザインがあり、2輪・3輪・4輪車がある。2輪車ではペダルが前輪に装着されているものがあるほか、3輪、4輪ではトレッドルとレバーが後輪駆動のために用いられた。のち、2輪車はペニー・ファージング型となり極端に大きな前輪と小さな後輪を備え自転車ペダル(bicycle pedal)で前輪を直接駆動した。
1863年にフランスでピエール・ラルマンにより発明された2輪ベロシペードは英国に紹介された。当時の自転車は、振動を吸収する機構がなく、とてつもない揺れが生じたためボーンシェイカー(骨ゆすり機)と呼ばれた。ベロシペード製造の代表的な会社としてピエール・ミショーがある。これはベロシペードの大量生産をおこなった初の会社であり1867年から1870年にかけて製造している。米国では、1868年から1869年にかけて流行した。
諸説
編集- 英国の科学者ロバート・フックが17世紀にベロシペードを発明したともいわれている。フックの車両は初期の頃のホースレス・キャリッジ(horseless carriages:馬のいらない車両)に似ていた。
特許
編集- アメリカ合衆国特許第 59,915号 -- Velocipede(reissued as RE7972)
関連情報
編集- カール・フォン・ドライス : ドライジーネを発明
- ジェームズ・スターレー : オーディナリー型(ペニー・ファージング型)を発明
- ジョン・ケンプ・スターレー : ローバー安全型自転車を発明