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ベンゾイルエクゴニン(Benzoylecgonine)は、局所鎮痛剤で、コカインの主要代謝物質の1つである。

ベンゾイルエクゴニン
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識別情報
CAS登録番号 519-09-5 チェック
ChemSpider 395095 チェック
UNII 5353I8I6YS チェック
DrugBank DB01515
KEGG C10847 チェック
ChEBI
特性
化学式 C16H19NO4
モル質量 289.33 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

目次

歴史編集

ベンゾイルエクゴニンは、処方薬Esteromとして、局所的に筋肉痛を和らげるために用いられていた。

薬物動態編集

化学的には、ベンゾイルエクゴニンはエクゴニン安息香酸エステルである。コカインの主要代謝物質の1つである。

尿検査編集

ベンゾイルエクゴニンは、コカインの多くの尿検査で試験される物質である。コカインの代謝により肝臓で形成される。カルボキシルエステラーゼに触媒され、その後尿中に放出される。ほぼ5日間で消滅するコカイン自体よりもかなり長い間尿中に留まる。少量は、肝臓で代謝された処方薬に由来するものもあるかもしれない。

飲料水中の存在編集

ベンゾイルエクゴニンは、飲み水にも含まれることがある。2005年、イタリアのポー川でかなりの量のベンゾイルエクゴニンが存在していることを発見し、その濃度を用いてこの地域で用いられたコカインの量を推定した[1]。2006年、同様の研究がスイスのサンモリッツで廃水を用いて行われ、住民の日々のコカインの消費量が推定された。イギリスで行われた研究では、飲み水の中から、鎮痙剤のカルバマゼピン、抗炎症剤のイブプロフェンとともに痕跡量のベンゾイルエクゴニンが検出された[2]。また、この研究では、存在するそれぞれの化合物の量は、治療用途の量よりも数桁低く、そのため住民にリスクはないと考えられている[3]

関連項目編集

出典編集