ホ501
ホ501/ホ五〇一は、大日本帝国陸軍の航空機搭載砲。戦後、米軍は航空兵器に関する調査を行い、その回答に拠れば、本砲はキ93に搭載されるする予定であった[4]。
概要 | |
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種類 | 航空機関砲 |
製造国 | 大日本帝国 |
設計・製造 | 日本特殊鋼 |
性能 | |
口径 | 75mm |
作動方式 | 反動利用 |
全長 | 約4m[1] |
重量 | 450kg[2] |
発射速度 | 60発/分[3] |
銃口初速 | 500m/s[2] |
概要
編集昭和17年(1942年)末ごろから日本陸軍ではB-17に対する効果的な攻撃方法と銃砲を検討し始めた。当初は楽観的であったものの、実際のB-17は要部16mmと強固な装甲を備え、数百発の7.7mm機関銃弾に耐えることが報告された。日本陸軍はB-17対策委員会を設置、機関砲の口径の増大を目指した。昭和18年度、37mm機関砲「ホ203」、40mm機関砲「ホ301」、57mm機関砲「ホ401」の整備が計画された。兵器メーカーである日本特殊鋼では既に昭和15年にホ203を設計しており、ほか昭和16年から昭和17年初頭には40mm機関砲、57mm機関砲の研究に着手していた。こうした大口径化の流れのひとつに、75mm砲を飛行機搭載用に改造したホ501があった[5]。
ホ501は運動性能が良好な四式重爆撃機への搭載が想定されたものの、試作段階で終戦となったとする説がある。ただし日本特殊鋼側の回想では2門が完成したとしている。いずれにせよキ109への搭載は砲の製作が間に合わないために断念され、かわりに八八式七糎高射砲を改修したものを搭載砲として用いた。ホ501の設計は木本寅吉技師ほかが担当、全長4mの機関砲であった[6]。砲の重量は450kg、性能は発射速度約60発毎分、初速は500m/sであった[2]。
航空本部昭和十九年度航空武器弾薬整備計画では、ホ501は20門の整備を想定し、ホ501榴弾5000発、他に代用弾5000発の弾薬の量産を計画していた[7]。
脚注
編集参考文献
編集- 佐山二郎『日本陸軍航空武器』潮書房光人新社、2021年。ISBN978-4-7698-3197-6