ポール・ロワイヤル文法
ポール・ロワイヤル文法(フランス語: Grammaire de Port-Royal 出版題: フランス語: Grammaire générale et raisonnée contenant les fondemens de l'art de parler, expliqués d'une manière claire et naturelle(一般・理性文法、附 明確で流暢な説明での話術の基礎))は、言語哲学における先駆的著作である。
概説
編集アントワーヌ・アルノーとクロード・ランスロの手になる著作で、ポール・ロワイヤル論理学の言語学側の対をなす。ポール・ロワイヤル文法という通称は、両者が属していたジャンセニスムの中心であったポール・ロワイヤル修道院にちなんでいる。
本書の主題は「文法とは、単純に、精神活動の一部であって、精神活動とは普遍的なものである;すなわち、文法は普遍的である」ということを論ずることにある。
本書は、ルネ・デカルトの『精神指導の規則』(羅: Regulae ad directionem ingenii)につよい影響を受けており、ノーム・チョムスキーによってデカルト派言語学の最良のものという評価を受けている。
日本語訳
編集- 『ポール・ロワイヤル文法 : 一般・理性文法』南舘英孝訳、大修館書店、1972年、再版1982年。NCID BN00695655
参考文献
編集- Elmar Kremer. 2008. Antoine Arnauld. Stanford Encyclopedia of Philosophy.
- Antoine Arnauld
外部リンク
編集- 『ポール=ロワイヤル文法』 - コトバンク