マリオンは、東アフリカ沖のインド洋に浮かぶセーシェル諸島に生息していたセーシェルゾウガメである。

概要 編集

生まれは不明で、フランス人探検家のマリオン・ド・フレネに、フランス軍部隊の駐屯しているモーリシャス島に連れられた。発見者マリオンの名にちなみ、マリオンと名づけられると、たちまち軍のマスコットとなる。しかし、1800年までに自らの種だけでなく12種類のゾウガメが絶滅し、マリオンはこの12種類を代表する最後の一頭となってしまう。マリオンはマスコットとして生き続け、1918年に、世界最高齢の生き物ということが学問上で証明される。しかし同年、砲台から落下して、そのときおった傷が原因で死亡する(暴発という説も)。マリオンの遺体はロンドン自然史博物館に保存されている。

参考文献 編集

  • 百二十年の孤独 新編 新しい国語 東京書籍(原典:WWF Japan監修 プロジェクトチーム編 『失われた動物たち - 20世紀絶滅動物の記録』 広葉書林、1996年。)