メヒツァーמחיצה; Mechitzah)とはヘブライ語で「分け隔て」の意味であり、シナゴーグの中での男性女性の仕切り。

概要 編集

昔からのシナゴーグ(正統派)では、女性はシナゴーグの後方(つまり入り口の横や上の二階席)や、周囲に張り巡らされた二階席に座ることとなっている(エズラット・ナシーム Ezrat Nashim という)。

エズラット・ナシームはエルサレム神殿の女性用の祈りの場所の名前であり、イスラエルにはエズラット・ナシーム病院がある。エズラット・ナシームは男性からは見えにくくなっている。これは男性が女性に気を取られないためにある、と言われてきた。

メヒツァーはエズラット・ナシームの代用であり、障子状の仕切りのことである。

伝統的なユダヤ教では男性へのユダヤ教教育が重視されてきたが(ユダヤ教は学問宗教)、近代の女性解放運動などで、女性の地位向上の運動が起こされた。エズラット・ナシームやメヒツァーは「女性が祈りの場を覗いているようだ」というイメージでも受け取られ、大方の保守派改革派は現在廃止している。

関連項目 編集

外部リンク 編集

  • [1](エルサレム神殿「元祖」エズラット・ナシームの遺稿。解説の下に画像)
  • [2](ポーランド・ワニツトのエズラット・ナシームの窓)
  • [3][リンク切れ](ポーランド・ノジクのエズラット・ナシーム空間)
  • [4](入植地エスハン・シロ・シナゴーグ。エズラット・ナシームから見た現代的シナゴーグ内部)
  • [5](現代のシナゴーグのメヒツァー。障子状の仕切りがある)
  • [6](メヒツァーの一例。画像)
  • [7](メヒツァーの一例)