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モンバサMombasa)は、アフリカケニア共和国海岸州のモンバサ島にある都市。かつてはアラブ人との交易で栄えた地域で、イスラム教徒が多く住む。

モンバサ
Mombasa
モンバサの風景
モンバサの風景
モンバサの市旗 モンバサの市章
市旗 市章
位置
ケニア内のモンバサの位置の位置図
ケニア内のモンバサの位置
位置
モンバサの位置(ケニア内)
モンバサ
モンバサ
モンバサ (ケニア)
モンバサの位置(アフリカ内)
モンバサ
モンバサ
モンバサ (アフリカ)
座標 : 南緯4度3分 東経39度40分 / 南緯4.050度 東経39.667度 / -4.050; 39.667
行政
 ケニア
  海岸州
  モンバサ郡
 市 モンバサ
市長 Ahmed Abubakar Mohdhar
地理
面積  
  市域 295 km2
    陸上   230 km2
    水面   65 km2
標高 50 m
人口
人口 (1999年現在)
  市域 665,018人
その他
等時帯 東アフリカ時間 (UTC+3)
夏時間 なし
市外局番 254 41

目次

歴史編集

ムスリム商人の活動が盛んになるにつれ、インド洋交易の拠点の一つとして栄えた。1331年には、イブン・バットゥータもこの街を訪れている。1498年のヴァスコ・ダ・ガマ以来、ポルトガルが進出し、現地勢力とポルトガルの抗争が続いた。18世紀半ばには、アラビア半島南部で勢力を伸ばしていたオマーンが、ポルトガル勢力をモンバサから駆逐した。18世紀後半、オマーン本土で内乱が起きると、土着化したオマーン人豪族マズルイ家がモンバサを支配下に収め独立したが、1828年、オマーンのスルタンサイイド・サイードの攻撃に屈し、再びオマーン領となった。19世紀後半になると、イギリスの支配下におかれ、イギリス領東アフリカの重要な外港となった。1896年よりウガンダに向かって鉄道敷設が始まり、1901年にはビクトリア湖付近のキスムまで、1931年にはカンパラにまで開通した。

2002年11月にアル・カーイダの犯行と見られる、イスラエル人を狙ったホテル爆発事件が発生し、ケニア人が巻き込まれ13名が死亡した。同日にモイ国際空港ではイスラエル航空機へミサイルが発射されたが無事であった。

地勢・産業編集

ケニア第二の人口をもつ同国最大の港湾都市[1]。モンバサ港には世界から多くの船舶が出入りし、その一角であるキリンディニ港にはクルーズ客船が多数来航する。本土との間は2つの入り江で分けられ、北部は橋で、西はコーズウェーで、南はフェリーで通じている。市街地は本土まで拡大している。近隣の都市としては、約100キロ北東にマリンディ、130キロ南西にタンザニアタンガが位置している。モンバサはケニアのみならず、港を持たないウガンダルワンダブルンジや、コンゴ民主共和国・タンザニア・スーダンの一部の外港として機能している。石油を完全輸入するケニアの輸入港で、モンバサにある国営製油所で精製した石油はパイプラインでナイロビとその先へ輸送される。 ケニア鉄道が首都ナイロビを経由してウガンダのカンパラまで通じており、また高速道路がナイロビやタンザニアのダルエスサラームへと通じている。モイ国際空港がある。空港やホテルにあるタクシーより、市民の足としてはマタトゥ(ミニバス)、トゥクトゥク(3輪車)、ボダボダ(自転車)がある。

気候編集

熱帯気候で、4月と5月の降雨が最も多く、1月と2月が少ない。平均気温は11月から4月に最高が30度Cを超え、5月から10月は下回る。

モンバサ(1961年–1990年、極値 1890年–現在)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 35.9
(96.6)
37.6
(99.7)
36.4
(97.5)
36.1
(97)
35.0
(95)
31.5
(88.7)
31.0
(87.8)
30.3
(86.5)
31.6
(88.9)
33.0
(91.4)
34.0
(93.2)
37.0
(98.6)
37.6
(99.7)
平均最高気温 °C (°F) 33.2
(91.8)
33.7
(92.7)
33.7
(92.7)
32.5
(90.5)
30.9
(87.6)
29.4
(84.9)
28.7
(83.7)
28.8
(83.8)
29.7
(85.5)
30.5
(86.9)
31.6
(88.9)
32.8
(91)
31.3
(88.3)
日平均気温 °C (°F) 27.6
(81.7)
28.1
(82.6)
28.3
(82.9)
27.6
(81.7)
26.2
(79.2)
24.8
(76.6)
24.0
(75.2)
24.0
(75.2)
24.7
(76.5)
25.7
(78.3)
26.9
(80.4)
27.4
(81.3)
26.3
(79.3)
平均最低気温 °C (°F) 22.0
(71.6)
22.5
(72.5)
22.9
(73.2)
22.7
(72.9)
21.6
(70.9)
20.1
(68.2)
19.3
(66.7)
19.3
(66.7)
19.7
(67.5)
20.9
(69.6)
22.1
(71.8)
22.0
(71.6)
21.3
(70.3)
最低気温記録 °C (°F) 16.8
(62.2)
19.4
(66.9)
19.7
(67.5)
18.9
(66)
18.8
(65.8)
17.4
(63.3)
13.6
(56.5)
15.3
(59.5)
16.3
(61.3)
18.0
(64.4)
18.8
(65.8)
18.1
(64.6)
13.6
(56.5)
降水量 mm (inch) 33.9
(1.335)
14.0
(0.551)
55.6
(2.189)
154.3
(6.075)
235.5
(9.272)
88.3
(3.476)
71.8
(2.827)
68.2
(2.685)
67.2
(2.646)
103.4
(4.071)
104.7
(4.122)
75.8
(2.984)
1,072.7
(42.232)
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) 3 1 5 10 14 10 10 8 9 9 8 7 94
湿度 77 75 77 80 82 82 82 82 80 81 82 80 80
平均月間日照時間 269.7 254.8 269.7 225.0 204.6 207.0 210.8 244.9 246.0 272.8 264.0 260.4 2,929.7
平均日照時間 8.7 9.1 8.7 7.5 6.6 6.9 6.8 7.9 8.2 8.8 8.8 8.4 8.03
出典 1: NOAA[2]
出典 2: ドイツ気象局 (humidity, 1962–1993),[3] Meteo Climat (record highs and lows)[4]

行政区画編集

 
モンバサの行政区画

経済編集

 
北部海岸

船舶が出入りし、観光が主要産業である。旧市街と多数のビーチがある。地場産業として製油所とセメント工場がある。

交通編集

空港編集

マダラカ・エクスプレス編集

2017年5月31日、中国の出資により首都ナイロビ-モンバサ間の鉄道マダラカ・エクスプレス英語版(約470km)の近代化工事が完了。内陸部から海岸部にかけて貨物列車の安定的な運行が見込まれるようになった。約32億ドルの建設費のうち9割を中国が融資し、工事も中国企業が請け負った[5][6]

鉄道建設時の債務償還が2019年から始まるに先立ち、現地のネットメディアは「債務返済ができなくなった場合にモンバサ港の使用権が中国に譲渡される」と報じたが、ケニヤッタ大統領および中国外務省はこれを否定している[7]

教育編集

スポーツ編集

サッカー編集

モンバサをホームとするサッカークラブがある。

ギャラリー編集

姉妹都市編集

脚注編集

  1. ^ R. シフマン「ケニアの野生動物を守れ リチャード・リーキーに聞く」、『日経サイエンス』2017年4月号、日経サイエンス社、 85頁。
  2. ^ Mombase (Mombasa) Climate Normals 1961–1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2015年8月31日閲覧。
  3. ^ Klimatafel von Mombasa (Flugh. Port Reitz) / Kenia” (German). Baseline climate means (1961-1990) from stations all over the world. Deutscher Wetterdienst. 2016年8月31日閲覧。
  4. ^ Station Mombasa” (French). Meteo Climat. 2016年8月31日閲覧。
  5. ^ ケニアで長距離鉄道が開通、地域経済活性化に期待 CNN(2017年6月2日)2017年6月3日閲覧
  6. ^ 「ケニアに新鉄道 一帯一路布石か」『読売新聞』朝刊2017年6月2日
  7. ^ 「中国が港奪う」=債務急増に危機感-ケニア”. 時事通信 (2019年1月5日). 2019年1月5日閲覧。

参考文献編集

外部リンク編集