モーティマーズ・クロスの戦い
薔薇戦争の戦闘(1461年2月2日)
モーティマーズ・クロスの戦い(Battle of Mortimer's Cross)は、薔薇戦争中の1461年2月2日、ヘレフォードシャーのウィグモア(Wigmore)近くで行われた戦闘。
モーティマーズ・クロスの戦い | |
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戦場跡に立てられた記念碑 | |
戦争:薔薇戦争 | |
年月日:1461年 2月2日 | |
場所:イングランド ヘレフォードシャーのウィグモア | |
結果:ヨーク派の勝利 | |
交戦勢力 | |
ヨーク家 | ランカスター家 |
指導者・指揮官 | |
マーチ伯 サー・ウィリアム・ハーバート サー・ジョン・ウェンロック |
ペンブルック伯 ウィルトシャ―伯 サー・オウエン・テューダー |
戦力 | |
4,000 | 4,000 |
損害 | |
不明 | ほぼ全滅 |
前年12月のウェイクフィールドの戦いにおけるヨーク公リチャードの戦死に伴い、ヨーク派の指揮はヨーク公に継ぐ18歳になる長男マーチ伯エドワード(後の国王エドワード4世)が執っていた。エドワードは、ペンブルック伯ジャスパー・テューダーとウィルトシャ―伯ジェームズ・バトラー指揮下のウェールズのランカスター軍が、ランカスター派主力軍と合流するのを阻止しようとした。
戦闘の結果はヨーク派の勝利で、ペンブルック伯らは逃走したが、ランカスター軍に参加していたオウエン・テューダー(ペンブルック伯の父)は捕われて処刑された。この勝利によって、エドワードの前に将来に向けた道が開けたといえる。
またこの戦闘の前、幻日が観測されたことも記録されている。ヨーク派が紋章に太陽をかたどったのは、恐らくこの幻日にちなんだものと思われる。