ユークリッド幾何学において, ヤコビの定理(やこびのていり、Jacobi's theorem)とは任意の三角形ABCと角α, β, γについての定理である。 三点 X, Y, Z

隣接する色の角は等しい。 NABCとこの角に対するヤコビ点。
を満たすときAX, BY, CZ共点でありその点をヤコビ点という[1]。ヤコビの定理はカール・フリードリッヒ・アンドレアス・ヤコビドイツ語版にちなんで名づけられた。

ヤコビ点は フェルマー点の一般化で, α = β = γ = 60°としたときにフェルマー点となる。

3つの角が等しいとき, ヤコビ点 N重心座標 で以下の式を満たす双曲線上にある。

これはキーペルト双曲線と呼ばれる。

ヤコビ点は次のように一般化することができる。

三角形ABCの辺上にK,L,M,N,O,PBK/KC=CL/LB=CM/MA=AN/NC=AO/OB=BP/PA,∠DOP =∠FNM,∠DPO=∠EKL,∠ELK=∠FMN を満たすように配置する。このとき三角形 LMY,NOZ,PKX はそれぞれ三角形OPD,KLE ,MNF,と相似で、DY, EZ FXは共点である。

参考文献 編集

  1. ^ de Villiers, Michael (2009). Some Adventures in Euclidean Geometry. Dynamic Mathematics Learning. pp. 138–140. ISBN 9780557102952 

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