尿素樹脂
(ユリア樹脂から転送)
尿素樹脂(にょうそじゅし、Urea Formaldehyde Resin、UF、ユリア樹脂)は、尿素とホルムアルデヒドとの重合反応によって製造される、熱硬化性樹脂に属する合成樹脂。CAS番号9011-05-6。メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂とともにアミノ樹脂の一種に数えられる。
製法編集
尿素とホルムアルデヒド水溶液を原料とし、アルカリ性または酸性下で脱水縮合反応を行い、液状縮合物を得る。液状で使用する場合はそのまま、固形状を得るにはメタノール等でエーテル化もしくは充填剤としてセルロースや小麦粉などと混合(天然高分子複合尿素系樹脂)させた後に乾燥させる。
特徴編集
改質編集
フェノールと共縮合させ耐クラック性向上を図った種類などもある。
使用例編集
液状縮合物は合板用接着剤や紙加工分野、固形状は成型材料として電気機器の部品やボタンなどの日用品類または漆器の素地として使用される。食器は割れないことから学校給食や病院食で広く使用されたことがある。また麻雀牌(象牙の代用)や将棋駒(ツゲ材の代用)の材料に使用される。
出典編集
- 『プラスチック活用ノート』 伊保内賢編 大井秀三郎・広田愃著 工業調査会 ISBN 4-7693-4123-7