ヨシフ・ベルンシュタイン
ヨシフ・ベルンシュタイン(Joseph Bernstein、Iosif Naumovič Bernštejn、1945年4月15日 - )はロシア/イスラエルの数学者。現在テルアビブ大学教授。専門は数論、代数幾何学、表現論、保型形式。かつては I. N. Bernstein と名乗っていた。
業績
編集70年代は圏Oの Koszul 双対性の構成、Verma 加群の間の準同型の分類など Bernstein-Gelfand-Gelfand で表現論において多くの仕事をした。
代数幾何学では特に MacPherson らによる交叉コホモロジー理論から Deligne、Beilinson、Gabber とともに偏屈層 (Perverse sheaf) の理論を築いた。モチーフの分解定理 (Beilinson-Bernstein-Deligneの分解定理) を示した。 Deligne などとともに多重対数とモチーフとの関係を研究。
代数解析学におけるb-函数を佐藤幹夫とは独立に研究した。そのため Bernstein-Sato 多項式と言う。 b-函数の複素巾解析接続を広中平祐の特異点解消を用いて示した。さらにp-進体にも応用できる事を示した。 無限階 microdifferential operator におけるホロノミック基本解の存在を示した。D-加群などに関しては Beilinson-Bernstein 対応を構成した。
他には Langlands 予想に関する貢献、概均質ベクトル空間での業績など多数の優れた業績をあげている。