リアルタイムストラテジー

コンピュータゲームのジャンル

リアルタイムストラテジー(Real-time Strategy、RTS)は、コンピュータゲーム(主にパソコン向け)のジャンルの一つ。ストラテジーゲームの中でも、命令および行動の順番が明確に決まっているターン制ストラテジー(Turn-Based Strategy、TBS)ゲームとは違い、プレイヤーはリアルタイムに進行する時間に対応しつつ、状況に合わせた行動計画を立てるまたは考えながら敵と戦うものを指す。

ビデオゲーム 0 A.D.

概要・歴史 編集

1984年に出たアメリカEVRYWARE社の『The Ancient Art of War』(日本では『アート・オブ・ウォー』の名称で、PC-8801プラットフォームとしてブローダーバンド・ジャパンから発売された)をその起源とする。マウス操作に適しており、1995年から1997年にかけてPC向けにウォークラフトコマンド&コンカーエイジ オブ エンパイアが発売されヒットしたことで一大ジャンルへと成長した。

自分が兵士となって敵と戦うファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)やアクションゲーム、さらに戦闘機や艦船などの乗り物をパイロットや艦長などの立場で操縦・指揮して戦うゲーム(シミュレータ)の要素を副次的に持つものもあるが、それらのゲームとは異なり、プレイヤーが神や指揮官などの第三者的視点で兵士などのキャラクターに指示を与え、敵を倒させる展開となるのが特徴である。

ゲームがアクション性を持つため、プレイヤーの判断力や操作力もゲームの勝敗に影響してくる。

「ストラテジーゲーム」と称しているが、プレイヤーの動かすコマは一国レベルから『コマンドス』のように5-10人レベルまで多様であり、戦略級(ストラテジー)ではなく戦術級(タクティクス)なら「リアルタイムタクティクス」(RTT)と細かく区別する場合もある。ただしこれらを明確に区別する基準はない。中には、戦略級と戦術級のマップを用意し、常時はターン制戦略マップで、戦闘時にリアルタイム制戦術マップに切り替えるタイプも多く存在する。また、町造りをリアルタイムで行いつつ戦争などの要素も取り入れているゲームもあり、そうしたゲームは「ミニスケープ」(箱庭ゲーム)と「リアルタイムストラテジー」両方のジャンルとして扱われることもある。

日本では、ターン制ストラテジーゲーム同様シミュレーションゲームのサブジャンルとされるが、欧米ではシミュレーションゲームとは異なるジャンルとして扱われる。

主要なリアルタイムストラテジーゲーム 編集

※並び順は個別作品名有りシリーズ→個別無し作品名シリーズ→単発作品の順に50音順

リアルタイムタクティクス 編集

ミニスケープ的なリアルタイムストラテジー 編集

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ 災害や犯罪における緊急対策チームにより問題収拾を行うリアルタイムストラテジー。ファイアーデパートメントと似ているが、こちらは警察や修理部隊も操作できるなど犯罪や事故への対応も行う点が異なる。

関連項目 編集