レス・イズ・モア

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レス・イズ・モア(Less is more)とは、「少ないことは、多いこと(豊かなこと)」という原則を表した語。この観念はいくつかの宗教伝統においてみうけられている。

とくにルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエにより建築思想に導入されていくが[1]、この概念が生まれたのは、簡素さと明快さが良いデザインにつながるという考えからである。以降この思想は、時期的にも建築やデザインにおけるモダニズム運動と結びつけられることが多いが、芸術、文学、音楽、生活様式など、多くの分野に適用することができる[2]

起源とその哲学

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語の由来

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哲学

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余分なものを減らすことで、大切なものが際立つという哲学である。

デザインと建築

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デザイン

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建築

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文化的影響と批評

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「All we need is less」環境デモのプラカード (スイス, 2023).

他分野への影響

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批判

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この言葉は、広く認められている一方で、温かみや個性が欠けているという批判もある。また、デザインにおいては殺風景と言われることもある[3]。建築家のロバート・ヴェンチューリ は"Less is more"を "Less is a bore'"(少ないほど、退屈である)と批判している。

現代の解釈と発展

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現代の解釈

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この考え方は、より幅広い意味を持つようになった。効率性を重視し、コミュニケーションをシンプルに保ち、日々の生活で必要なものに焦点を当てることの大切さを表している。

発展

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この考え方が、環境保護のデザインの分野にも広がっています。リサイクル素材を活用したり、環境への負荷が少ない方法で物作りをしたりすることで、「Less is More」の精神を持続可能な社会づくりに生かそうとする動きが見られる。

関連項目

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脚注

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外部リンク

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