ロジャー・ブラック
ロジャー・ブラック(Roger Anthony Black、1966年3月31日 - )は、イギリスの陸上競技選手。1996年アトランタオリンピックの銀メダリストである。400m走を専門とした選手である。
獲得メダル | ||
---|---|---|
ロジャー・ブラック | ||
イギリス | ||
陸上競技 | ||
オリンピック | ||
銅 | 1992 バルセロナ | 4×400mR |
銀 | 1996 アトランタ | 400m |
銀 | 1996 アトランタ | 4×400mR |
世界陸上競技選手権大会 | ||
金 | 1991東京 | 4×400mR |
銀 | 1987ローマ | 4×400mR |
銀 | 1991東京 | 400m |
銀 | 1997 アテネ | 4×400mR |
ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | ||
金 | 1986 シュトゥットガルト | 400m |
金 | 1986 シュトゥットガルト | 4×400mR |
金 | 1990 スプリト | 400m |
金 | 1990 スプリト | 4×400mR |
金 | 1994 ヘルシンキ | 4×400mR |
銀 | 1994 ヘルシンキ | 400m |
経歴
編集ブラックは、彼の長い競技生活の中において、国際大会で数多くのメダルを獲得してきた。まず1985年に東ドイツのコトブスで開催されたヨーロッパジュニア選手権の400mと4×400mRで2冠を達成。彼の獲得した最初のビッグタイトルとなった。シニアとなった翌1986年にはヨーロッパ選手権の400mと4×400mRの2冠、引き続いてコモンウェルスゲームズでも同種目の2冠を達成。トップランナーの地位を確固たる物とする。
1987年のローマ世界選手権では4×400mRでアメリカに次いで銀メダルを獲得。初の世界選手権でのメダルを獲得する。しかしその後ブラックは1989年まで国際大会から姿を消す。したがって、1988年ソウルオリンピックにも参加していない。しかし、1990年には再び調子を取り戻し、ユーゴスラビアのスプリトで行われたヨーロッパ選手権では、前回大会に引き続き400mと4×400mRの2冠を達成した。翌年の東京で行われた世界選手権では、400mでアメリカのアントニオ・ペティグルーに次いで銀メダルを獲得。世界選手権で初となるメダルを獲得した。さらに、4×400mRでは、ブラックとデレク・レドモンド、ジョン・レジス、クリス・アカブシのイギリスが2分57秒53のヨーロッパ記録でアメリカを力で下す番狂わせを演じ、ブラックは世界選手権初の金メダルも獲得した。
ブラックは、翌年の1992年バルセロナオリンピックにも4×400mRのメンバーとして、デヴィッド・グリンドレー、アカブシ、レジスとともに出場。アメリカ、キューバに続き銅メダルを獲得。オリンピックで初となるメダルを獲得した。2年後の1994年のヨーロッパ選手権でも、前回、前々回と連覇をしている400mと4×400mRに出場。400mでは3連覇はならず銀メダルに終わるが、4×400mRでは、3連覇を達成した。
ブラックは、1996年アトランタオリンピックの直前の7月に44.37秒の自己ベストを樹立。オリンピックの400mでは、アメリカのマイケル・ジョンソンに次ぎ2位のタイムで決勝に進出。決勝でも、ジョンソンに1秒近い大差をつけられたものの、銀メダルを獲得。個人種目初のメダルを獲得した。さらに、イワン・トーマス、ジェイミー・ボールチ、マーク・リチャードソンとともに出場した4×400mRでもアメリカに次いで銀メダルを獲得した。
自己ベスト
編集- 400m - 44秒37 (1996年)
主な実績
編集年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 |
---|---|---|---|---|---|
1986 | コモンウェルスゲームズ | エジンバラ(スコットランド) | 400m | 1位 | 45秒57 |
1986 | コモンウェルスゲームズ | エジンバラ(スコットランド) | 4×400mR | 1位 | 3分07秒19 |
1986 | ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | シュトゥットガルト(西ドイツ) | 400m | 1位 | 44秒59 |
1986 | ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | シュトゥットガルト(西ドイツ) | 4×400mR | 1位 | 2分59秒84 |
1987 | 世界陸上競技選手権大会 | ローマ(イタリア) | 4×400mR | 2位 | 2分58秒86 |
1990 | ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | スプリト(ユーゴスラビア) | 400m | 1位 | 45秒08 |
1990 | ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | スプリト(ユーゴスラビア) | 4×400mR | 1位 | 2分58秒22 |
1991 | 世界陸上競技選手権大会 | 東京(日本) | 400m | 2位 | 44秒62 |
1991 | 世界陸上競技選手権大会 | 東京(日本) | 4×400mR | 1位 | 2分57秒53 |
1992 | オリンピック | バルセロナ(スペイン) | 4×400mR | 3位 | 2分59秒73 |
1994 | ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | ヘルシンキ(フィンランド) | 400m | 2位 | 45秒20 |
1994 | ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | ヘルシンキ(フィンランド) | 4×400mR | 1位 | 2分59秒13 |
1996 | オリンピック | アトランタ(アメリカ合衆国) | 400m | 2位 | 44秒41 |
1996 | オリンピック | アトランタ(アメリカ合衆国) | 4×400mR | 2位 | 2分56秒60 |
1997 | 世界陸上競技選手権大会 | アテネ(ギリシャ) | 4×400mR | 2位 | 2分56秒65 |
外部リンク
編集- ロジャー・ブラック - 国際オリンピック委員会
- ロジャー・ブラック - オリンピックチャンネル
- ロジャー・ブラック - イギリスオリンピック委員会
- ロジャー・ブラック - Olympedia
- ロジャー・ブラック - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ
- ロジャー・ブラック - 国際陸上競技連盟
- ロジャー・ブラック - TrackField.brinkster.net
- ロジャー・ブラック - Munzinger Sports Archives