ロック・ボトムRock Bottom)は、プロレス技の一種である。

概要編集

ザ・ロックのオリジナル技でピープルズ・エルボーと並ぶ彼のフィニッシュ・ホールド。パフォーマンス的要素の強いピープルズ・エルボーと対になる、相手にダメージを与えることを重点に置く必殺技として、裏投げスパイン・バスターを基礎に開発された。技自体が素早く、握手した相手にいきなり仕掛けるなど奇襲として試合以外でもインパクトのある技である。

かけ方編集

正面から向かい合った相手の腋の下に頭を潜り込ませ、自分の片腕を相手の肩を通して首根っこに回し込んで抱え、もう片方の腕で相手の背中を抱える。その体勢から相手を上方へ持ち上げ、体を浴びせながら前方に倒れ込み、相手を後頭部・背中からマットに叩きつける。

主な使用者編集

類似技編集

ブック・エンド
ブッカー・TWCW時代にフィニッシャーとしていた技。WWE移籍後の対WCWECW連合の抗争時に、抗争相手であったロックのロック・ボトムとどちらがオリジナル技かを争うストーリーラインが組まれた(結果はブッカーの敗北)。ロック・ボトムとほぼ同じ技であるが、自分の両膝をマットへ着くようにして相手をマットへ叩きつける点が異なる。またロック・ボトムにはあまりない点として、自分がロープに振られて待ち構えている相手にクローズラインのような形で走り込み、カウンターでこの技を使うことがある。WWE時代は前述の抗争期間以外はあまり使われなかった。
Hエッジ
ハヤブサがH(エイチ)として活動していた時期に開発したオリジナル技。相手の背中では無くタイツを掴み持ちあげ、相手を叩き付ける際に体を横に反転させて落とす点に相違がある。払い腰をヒントに編み出された。

原型技編集

スパイン・バスター
比較的古典的なプロレス技で、別名「脊髄砕き」。水車落としの要領で、立っている相手の正面で前屈みになり、相手の腹部に片肩を当て、相手の両腿を両腕で抱え込み、そのまま起き上がることにより相手の体を担ぎ上げる。そして、前方に倒れ込むと同時に、体重を浴びせながら相手を背面からマットへ叩き付ける。走ってくる相手に対するカウンターとしても使用される他、相手を担ぎ上げた後に後方へ振り向いて繰り出す旋回式も存在する。レスリングタックルからの連携で使用される時も多い。
裏投げ
元は柔道の技。その後、ロシアの格闘技サンボに伝わり、さらにそれを馳浩がプロレスに持ち込み、プロレスに適する形にアレンジした。
スクラップ・バスター
前述のスパイン・バスターの派生技。カウンター式のロック・ボトムともいえる形(ただし、相手の腋の下に自分の頭部を潜り込ませない)である。考案はロック・ボトムよりかなり昔に遡り、ビッグ・ボスマンが考えたもの。

派生技編集

ダイヤモンドトルネード編集

【使用者】田中将斗のオリジナル技。
ファイヤーマンズキャリーの体勢から旋回させてロック・ボトムで叩きつけていく。開発して以降ほとんど出していないレア技。

デス・クローク編集

【使用者】齋藤彰俊のオリジナル技。
別名は「裏落とし」。裏投げと喉輪落としの合成技。
裏投げのようにクラッチして相手を抱え上げ、そのまま下方へ投げ捨てるように背面から落とす。エゼキエル・ジャクソンの「ブック・オブ・エゼキエル」も同型。

トルネード・クローズライン編集

【使用者】新日本プロレスに参戦したGREAT MUTA(偽物)が披露したオリジナル技。
オクラホマ・スタンピードの体勢で相手を担ぎ上げ、相手の首を支点にしながら体を旋回させてロック・ボトムの形でマットに叩きつける。

アナコンダ・スラム編集

【使用者】天山広吉のオリジナル技。
ロック・ボトムの体勢で相手を抱え上げ、前方へ軽く跳び上がり、自らは尻餅をつきながら相手を背中からマットに叩きつける。

エレクト・スマッシュ編集

【使用者】マグナムTOKYOのオリジナル技。
コブラクラッチのように相手の腕を相手の首に巻き込んで持ち上げ落とす変型のサイド・エフェクト。ジョニー・スタンボリの「フォーゲット・アバウト・イット」も同型の技。マグナムの弟子であるB×Bハルクの「B×Bスマッシュ」はエレクト・スマッシュの体勢で持ち上げてから、相手を回転させて顔面からマットに叩きつける。

無双編集

【使用者】力皇猛のオリジナル技。
側面から片腕で相手の胴を抱え、もう片方の腕で相手の腿を抱えて持ち上げ、腿のロックを外し、胴を片腕で抱えた状態で体重を浴びせながら相手を背面からマットへ叩き付ける。前後逆で抱えて前面から落とす「裏無双」、無双の抱え方から後方へバックドロップのように落とす「無双・改」、胴を抱えた腕を相撲喉輪の形で掴んだ状態で無双を繰り出す「天下無双」などのバリエーションが存在する。

昇天 / 強力(ごうりき)編集

【使用者】後藤洋央紀は昇天名称で使用。矢野通は、強力の名称で使用。それぞれの得意技。
アレックス・ハマーストーンのペンデュラム・ナイトメアと同型である。
昇天
ブレーンバスターの体勢で担ぎ上げた相手の体を振り子のように旋回させながら、ロック・ボトムの形で叩き付ける。
 後藤洋央紀「昇天」は初期のフィニッシュホールド(現在は、「昇天・改」「GTR」がフィニッシュホールド)。
 マット・モーガンも「マウント・モーガン・ドロップ」という同型の技を使用しており、こちらの方が公開が早い。
 矢野通「強力(ごうりき)」は試合中盤で見かける技でフィニッシュへの布石として使用している。酒好きの矢野通いわく、名前の由来は鳥取県原産の酒米強力」。
矢野通が使用する。強力(ごうりき)昇天と同型で、振り子のように前に落下させた相手をロック・ボトムの様にマットに叩き付ける。

裏昇天編集

【使用者】後藤洋央紀のオリジナル技。
初期型の昇天を旋回式で、裏向きに見舞う技。
リバースのボディスラムの体勢で相手を肩口に担ぎ上げ、反時計周りで旋回させるように勢いを付けつつ、振り子の形でホイップして、自身の左腕側でフェース・クラッシャーの形でマットに叩きつける。以前から常々「既に開発済」と本人が述べていたり、試合でも何度かトライしていたものの(現行型と違いリバースブレーンバスターの体勢で持ち上げようとしていた)防御され未遂に終わっていたが、2011年6月7日のタッグマッチで初披露となった。また、この技を食らった棚橋は、「初物」技の受けを上手く行えず失神している。

昇天・改編集

【使用者】後藤洋央紀のオリジナル技。
2006年のメキシコ遠征中に開発した昇天の改良版で、日本に凱旋帰国した2007年9月7日の飯塚高史戦で初披露となった技。
ブレーンバスターの体勢で垂直に担ぎ上げ、振り子のように前方に相手を後頭部から背中にかけてマットに叩きつけると同時に、自らは相手の体に体重をかけて倒れこみながら相手の胸板にエルボー・ドロップを突き刺す。

ドリーム・ストリート編集

【使用者】テッド・デビアス・ジュニアのオリジナル技。
背後からコブラクラッチでとらえた相手を上方に持ち上げて、体を反転させてロック・ボトムの形で落とす技。

ホスピタル・ジョブ編集

【使用者】ジョー・レジェンドのオリジナル技。
ロック・ボトムのような体勢で相手を担ぎ上げ、その状態から後方へ倒れ込む。これにより相手は前面からマットへ叩き付けられる。

アイリッシュ・カース編集

【使用者】シェイマスの得意技。
ロック・ボトムの体勢で相手を抱え上げ、自分の膝に背中から落とす変型のバックブリーカー

フラックス・キャパシター編集

【使用者】フランキー・カザリアンが考案した技。
コーナートップで相手を立たせた状態でロック・ボトムのような形で相手を固め、相手もろとも跳躍しながら後方へ1回転し、相手をマットへ叩きつける。
各使用選手において技名称が異なり、
カザリアンは「フラックス・キャパシター
丸藤正道小峠篤司は「不知火・改
ウィル・オスプレイ天山広吉はマット上での走りこんできた相手へのカウンターやコーナートップから見舞うものなどを、オスプレイは「スパニッシュ・フライ」、天山は「バッファロー・スープレックス」の名称で使用。
レインハム・メーカー
【使用者】ウィル・オスプレイのオリジナル技。
オカダ・カズチカのレインメーカーポーズから一連のレインメーカーの流れで最後にその場飛びのスパニッシュ・フライ
スパニッシュ・フライ
【使用者】ウィル・オスプレイスペル・クレイジーは、「スパニッシュ・フライ」または「モスカ・エスパニョーラ」どちらも「スペイン蝿」の意味で、前者が英語、後者がスペイン語である。フェニックスペサディーヤは「スパニッシュ・フライ」の名称で使用している。
またこの技の応用として、ポール・バーチルおよびジョン・モリソンやは、コーナー上ではなくマット上で決めるものを「C4」の名称で使用。
マキシモ・ブラザーズやスペル・クレイジー&BUSHI組はツープラトン式で行い、「スパニッシュ・フライ」の名称で使用している。
正面から走ってくる相手の首を右腕でキャッチし、その勢いを利用して相手ごと月面宙返りして背中から叩きつけるその場飛び式スパニッシュ・フライフラミータのフィニッシュホールドのフラムフライと同型。主にカウンター式で放たれるが、自分から仕掛ける場合はレインメーカー式で放たれる。

ガン・スティンガー編集

【使用者】ビリー・ガンのオリジナル技。チャック・パルンボ
横抱き状態から相手の身体をサイドに振ってロックボトムに移行する。

脚注編集

関連項目編集