ワールド・エアウェイズ (World Airways) とは、アメリカ合衆国ジョージア州ピーチトゥリーに本社を置く航空会社であった。

ワールド・エアウェイズ
IATA
WO
ICAO
WOA
コールサイン
WORLD
設立 1948年
親会社 World Air Holdings, Inc.
保有機材数 16機
就航地 様々
(不定期便も運航しているため)
本拠地 ジョージア州ピーチトゥリー
代表者 Charlie McDonald (CEO)
外部リンク http://www.worldair.com/
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定期旅客便と同時に、不定期旅客便も運航していた。

燃料費高騰などを理由に2014年3月27日付で経営破綻となり一旦は消滅したが、同社向け投資会社の発表では長距離LCC会社となって再出発する事になっている[1]

コードデータ 編集

歴史 編集

ワールド・エアウェイズは、1948年に、ベンジャミン・ペッパーとエドワード・デイリーによって設立された。彼らは5万ドルDC-4を保有し、運航を開始した。

その後、DC-6ロッキード コンステレーションを新たに保有した。1960年代になると、他の航空会社と同様、ボーイング707ボーイング727という大型ジェット旅客機を保有し、不定期旅客便を多く運航する。727は貨客両用型の100C型を保有し、1969年から1971年にかけて日本航空にリースしていた。

ベトナム戦争が開戦すると、ワールド・エアウェイズは、軍事輸送などを手がけ、多くの軍事輸送を行う。

 
ボーイング747-273C (旧塗装)

1970年代には、新たに3機のボーイング747を保有する。この747-200Cのローンチカスタマーで、旅客・貨物転換(または混載)できるコンバーチブル型を意味する200Cであった。ただ、転換に時間がかかる事が災いして生産機数も少なかった。このため同社ではこれ以上の増加も見込めなかった。1980年代に、また新たにDC-10を保有し、定期旅客便の運航を試すが、客不足やローガン国際空港での大破事故(ワールド・エアウェイズ30H便大破事故)などが発生し、定期旅客便の多くは失敗に終わる。結果的には747-200Cを全て売却し、他社などで使用していたボーイングDC-10およびボーイングMD-11で統一してきた。

 
MD-11

湾岸戦争が開戦すると、ワールド・エアウェイズは再び軍事輸送を開始し、MD-11を新たに保有する。

 
A World Airways ボーイング747-400BDSF

ジェット化の実現から運行停止まではDC-10とMD-11という3発エンジンとボーイング747-400BDSFの4発エンジン.ワイド・ボディ機での機材構成で、不定期旅客便と同時に多くの軍事輸送もおこなっていた。 2014年の運航停止時点では、欧米で捻出したボーイングMD-11と747-400BDSFを所有してきたが軍事輸送から787ドリームライナーを取りそろえたLCCへ転換した例は極めて珍しい。LCC転換後は、ロサンゼルス・マイアミからアジア・中南米などへの路線で再開させる予定。

保有機材 編集

 
MD-11
 
DC-8
 
DC-10

ボーイング製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は73で、正式な型式名は727-173C、747-273Cとなる。

保有機材
機種 保有数 座席数
(ビジネス/エコノミー)
ボーイング747-400 2 Cargo
マクドネル・ダグラス DC-10 3 291 (0/291)
318 (0/318)
マクドネル・ダグラス MD-11 6 323 (27/296)
400 (0/400)
マクドネル・ダグラス MD-11F 9 Cargo

航空事故 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集