ヴィクトリアスポンジ英語: Victoria sponge)、ヴィクトリア・スポンジ・ケーキ英語: Victoria sponge cake[1]ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキ英語: Victoria sandwich cake[2]は、イギリスの菓子。名称はヴィクトリア女王に因む[1][2]

ウィロー・ティールームズグラスゴー)のヴィクトリアスポンジとミルクティー
ヴィクトリアスポンジ

概要 編集

焼き上げたスポンジケーキ2枚の間にジャムバタークリームを挟んだ料理である[1][2][3]

レモンカードを用いたものもポピュラーである[2]

スポンジケーキは浅い型を使って2枚焼いたものを使用することもあれば、深い型で厚めに焼いたスポンジケーキを水平にカットして使用することもある[3]

発祥 編集

1861年に配偶者であるアルバート公を亡くし、ワイト島に引きこもってしまったヴィクトリア女王に、公務へ復帰してもらうべく、女王の好物であるラズベリージャムを使って考案された[1][2]

上記には異説もある[3]

ヴィクトリア朝初期の時代、果物をふくむケーキは安全のために子供に食べさせてはならないという考えが普及していたため、アフタヌーンティーのときに子供が食べるためのケーキとして考案されたのだが、大人の間でも人気となった[3]

出典 編集

  1. ^ a b c d 「イギリス」『W25 世界のお菓子図鑑』地球の歩き方、2022年、35頁。ISBN 978-4059207184 
  2. ^ a b c d e 磯淵猛「ヴィクトリア サンドイッチ・ケーキ(ヴィクトリア・スポンジ)」『華麗なる紅茶の世界』ぴあ、2016年、51頁。ISBN 978-4835638010 
  3. ^ a b c d 小関由美、中山真由美「ヴィクトリアスポンジのこと」『英国菓子Lazy Daisy Bakeryのおいしい秘密: 果物とスパイスで、季節の旬を感じるレシピ』誠文堂新光社、2022年、30頁。ISBN 978-4416522660 

外部リンク 編集