三結(さんけつ、: tīni saṃyojanāni, ティーニ・サンヨージャナーニ)とは、仏教において、預流果を得ると断たれる3つの煩悩の総称。「」(けつ、: saṃyojana, サンヨージャナ)とは「束縛」のことであり、「三結」は「3つの束縛」を意味する。

内容編集

三結の内容は、以下の通り[1]

  1. 有身見(うしんけん、: sakkāya-diṭṭhi) - 五蘊自己とみなす見解[1]
  2. (ぎ、: vicikicchā) - 教義への疑い
  3. 戒禁取(かいごんしゅ、: sīlabbata-parāmāsa) - 誤った戒律・禁制への執着

四向四果における三結編集

四向四果
(解脱の10ステップ, パーリ経蔵[2]による)

到達した境地(果) 解放された 苦しみが終わるまでの輪廻

預流

1. 有身見 (無我)
2. (教えに対しての疑い)
3. 戒禁取(誤った戒律・禁制への執着)

下分結

最大7回、欲界と天界を輪廻する

一来

一度だけ人として輪廻する

不還

4. の貪り(カーマラーガ
5. 憤怒瞋恚, パティガ)

欲界及び天界には再び還らない

阿羅漢

6. 色貪
7. 無色貪
8. , うぬぼれ
9. 掉挙
10. 無明

上分結

三界には戻らず輪廻から解放

Source: Ñāṇamoli & Bodhi (2001), Middle-Length Discourses, pp. 41-43.


脚注編集

  1. ^ a b P.A.パユットー 著、野中耕一 訳『ポー・オー・パユットー 仏教辞典(仏法篇)』、2012年2月、サンガ、p.202
  2. ^ See, for instance, the "Snake-Simile Discourse" (Majjhima Nikaya 22)

関連項目編集