三跡

書道の大御所三人のこと

三跡(さんせき)は、書道の能書家として平安時代中期に活躍した小野道風藤原佐理藤原行成の3名を指す。

用字は三蹟とも綴られる。入木道の三蹟(じゅぼくどうのさんせき)ともいう。彼らの生きた平安時代には三賢といわれた。

同様にその時代を代表する能書家を指す三筆は他にも存在するが、書道における影響で三跡が上位とされる。

三蹟

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それぞれ、和様の大成者。名はそれぞれ音読みで読まれることもあり、その通称を片仮名で示す。

  • 小野道風(894-966)(おののみちかぜ/トウフウ)- 小野の「野」をとって、野跡(やせき)と呼ばれる。
  • 藤原佐理(943-998)(ふじわらのすけまさ/サリ)- 佐理の「佐」をとって、佐跡(させき)と呼ばれる。
  • 藤原行成(972-1027)(ふじわらのゆきなり/コウゼイ) - 権大納言であったので、権跡(ごんせき)と呼ばれる。

関連項目

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