上海図書館(上海科学技術情報研究所)(シャンハイとしょかん、: 上海图书馆(上海科学技术情报研究所))は中国上海にある図書館。ここは北京中国国家図書館に次ぎ中国で2番目に大きな図書館である。

上海図書館
上海科学技術情報研究所
Shanghai Library
Institute of Scientific and Technological Information of Shanghai
施設情報
開館 1952年[1]
所在地 中華人民共和国の旗 中国上海市徐匯区淮海中路1557号
ISIL CN-SLY
統計情報
蔵書数 5,095万点(中国の古籍170万点)(2010年時点)
公式サイト https://library.sh.cn/#/index、http://old.library.sh.cn/web/index.html
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プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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敷地面積は3.1ヘクタール、床面積は83,000m²[2]。建物は高さ106.9メートル(24階建て)および58.8メートルの2つの塔からなり[2]、その直方体を積み上げたピラミッド状の姿は、文化的遺産の堅い礎、そして知識を追求する人類の不断の努力を象徴したものである[3]。2012年時点で、世界で最も高い図書館である。

沿革 編集

上海図書館が設立される前に上海にあった図書館としては、イエズス会が運営した1847年設立の徐家匯蔵書楼、初めて中国人自身が運営した図書館である1925年設立の上海東図書館がある[4]

1950年に上海文化遺産運営委員会は図書の収集活動を行ない、約1年間で20万冊以上を集めた。これには多くの学者や名士が協力し、そのうちの一部は莫大な寄付を行なった。委員会は海外からも図書を購入した[4]。そして1952年7月22日に、上海で初めてとなる大規模公営図書館として、70万冊以上の蔵書を揃えた上海図書館を開設した[4]。ここは以前の上海競馬場のそばにある建物であり、床面積が30,000m²あった[4]

1956年には徐家匯蔵書楼を分館とし、1958年に上海科学技術図書館(上海科技图书馆)、上海歴史文書図書館(上海历史文献图书馆)、上海新聞図書館(上海报刊图书馆)を合併した。1995年に上海図書館は、1958年設立の上海科学技術情報研究所 (ISTIS) と合併した[1]。これにより上海図書館は、公共図書館サービスと科学技術・産業情報研究機能が一体化した、中国初の図書館となった。

所蔵スペースの不足は1970年代から問題となり、現在の建物は1993年に起工[4]、1996年に移転、一般公開が始まった[3]

脚注 編集

  1. ^ a b 本図書館について”. 上海図書館. 2015年11月18日閲覧。
  2. ^ a b The New Building” (英語). 上海図書館. 2015年11月18日閲覧。
  3. ^ a b Shanghai Library in brief” (英語). 上海図書館. 2015年11月18日閲覧。
  4. ^ a b c d e Brief History” (英語). 上海図書館. 2015年11月18日閲覧。

関連文献 編集

  • David H. Stam, ed (2001). International Dictionary of Library Histories. Fitzroy Dearborn. ISBN 1579582443 

外部リンク 編集

座標: 北緯31度12分33秒 東経121度26分24秒 / 北緯31.20917度 東経121.44000度 / 31.20917; 121.44000