上野 誠一(うえの せいいち、1888年明治21年)2月7日[1] - 1971年昭和46年)5月11日[2])は日本化学者。研究は油化学分野。特に米糠油の成分や精製法の研究を行い、食用油や菓子・人造バターなどの食品原料や化粧品原料などの工業化に貢献した。大阪大学名誉教授。

1909年に大阪高等工業学校応用化学科を卒業後、農商務省工業試験所に技手として勤務し,1916年に横浜魚油株式会社技師長兼工務部長に就任、1917年9月~1918年1月にアメリカ、カナダに出張し、1918年9月に早稲田大学理工科講師を嘱託され、1923年に大阪高等工業学校講師となり、1929年に大阪工業大学教授に就任した。その後、1945年に大阪帝国大学工学部長(~1946年)に就任した。

大阪大学退職後、近畿大学教授を務めた[1]

脚注 編集

  1. ^ a b 『人事興信録 第19版 上』(人事興信所、1957年)う17頁
  2. ^ 『昭和物故人名録 : 昭和元年~54年』(日外アソシエーツ、1983年)p.71