丘の羊飼い[1](おかのひつじかい、The Shepherd of the Hills)は1941年に公開されたアメリカ合衆国映画。ハロルド・ベル・ライトの同名小説を、ヘンリー・ハサウェイ監督が映画化した。ジョン・ウェイン初のテクニカラー作品である。なお、日本で最初にソフト化された時の題名は『丘の静かなる男』だった[2]

丘の羊飼い
The Shepherd of the Hills
ハリー・ケリー (左) とジョン・ウェイン
監督 ヘンリー・ハサウェイ
脚本 スチュアート・アンソニー
グローヴァー・ジョーンズ
原作 ハロルド・ベル・ライト
製作 ジャック・モス
出演者 ジョン・ウェイン
ベティ・フィールド
ハリー・ケリー
音楽 ジェラルド・カルボナーラ
撮影 W・ハワード・グリーン
チャールズ・ラング
製作会社 パラマウント映画
配給 パラマウント映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1941年7月18日
日本の旗 劇場未公開
上映時間 98分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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ベティ・フィールド
ベティ・フィールドとジョン・ウェイン

なお、この原作はサイレント映画期に2度映画化されている。

  • The Shepherd of the Hills』(1919年、監督:Louis F. Gottschalk、ハロルド・ベル・ライト)
  • 『黎明の丘』(1928年、監督アルバート・S・ロージェル )[3]

あらすじ 編集

オザーク高原、マットは一家で密造酒を作っている。その仲間、ジムにはサミーという娘がいて、マットとは喧嘩もするが仲の良いカップルだった。 ある日、ダニエル・ハウイットという謎の老紳士が現れる。この何もない辺境の地に定住したいと言うので、サミーは今は誰も住んでいないマットの農場を買ってはどうかと提案し、大金を出して購入する。 マットはそれが気に食わない。その農場では昔、父がいた時の思い出の場所だった。しかし、その父は家族を捨てて出ていって、マットは復讐を誓っていた——。

キャスト 編集

原作との相違点 編集

原作はフィクションであるが、オザーク高原のブランソンに実在した人々の描写も織り込まれていた。しかし、この映画では変更した。マットの叔父の老マット(製粉所の所有者でコミュニティの中で影響力を持つ)はよぼよぼの間抜けで女房のモリーに尻に敷かれている。そのモリーは原作だと甲斐甲斐しい良妻だが、映画では意地の悪い密造酒の製造人である。また「羊飼い」にあたるハウイットのキャラクターも大幅に変えられている。

脚注 編集

外部リンク 編集