両輪(りょうわ)は江戸時代後半から大正ごろまで日本女性に結われた髷。(江戸前期に結われていた両手髷(りょうてまげ)も同じ名前で呼ばれることがある。)

分類上は笄髷の系統だが、勝山髷も合成されているため見た目は複雑。

京都大阪を中心とする西日本の既婚女性の正装時に結われた髷で、東京丸髷(勝山髷の系統)に当たる。

第一子(男女問わず)の出産を終えた女性が、本元服(眉を落とす)の時から先笄に代わって結う髷である。

上村松園『母子』 1934年

特徴 編集

後ろで一つに束ねた髪の根元に「油付け」(ヘアピース)を巻きつけて、二つに分けた髪の先をそれぞれに巻きつけて髷を作る。(勝山髷の先を二つ分けにして笄に巻いた状態)

髷に輪にした髪を掛けて、「橋の毛」を上に渡して完成[1]

脚注 編集

  1. ^ デジタル大辞泉「両輪」の解説『両輪』 - コトバンク