亀山トリエンナーレ(かめやまトリエンナーレ、Kameyama Triennale )は、三重県亀山市で開催されている現代美術の祭典。芸術文化の振興と街の活性化が狙い。新人作家の発掘や国際交流の促進に力点が置かれている。

亀山トリエンナーレの前身は、2008年から2013年まで毎年開催された「アート亀山」。2014年以降は、三年ごとのトリエンナーレ形式での開催。これまでに参加したアーティストの総数は「アート亀山」時代を含めて600名以上。

展示会場は、市内の商店街の他、旧東海道沿いに点在する豪商の旧家跡、武家屋敷、神社仏閣など。展示作品は、インスタレーション、映像、立体、平面、パフォーマンス、ワークショップなどと幅広い。

2017年に開催された「亀山トリエンナーレ2017」には国内外から101組のアーティストが、また2022年10月30日から11月15日まで開催された「亀山トリエンナーレ2022」には93組の作家が参加。いずれのトリエンナーレも週末を中心に多くの観客が訪れた。なお、当初予定されていた「亀山トリエンナーレ2020」は、コロナの蔓延のため、開催時期が2年延期され、「亀山トリエンナーレ2022」として開催された。

「亀山トリエンナーレ2022」では、参加作家による展示の他、森美術館特別顧問南條史生氏による講演や、山形国際ドキュメンタリー映画祭・受賞作品の上映が行われた。

優れた作家を顕彰する亀山トリエンナーレ賞や、同奨励賞もこの祭典の特色の一つ。これまでの受賞者は、次の通り。

2014年・亀山トリエンナーレ賞:下村雄三、美濃部責夫、佐藤学

2017年・亀山トリエンナーレ賞:笠井祐輔、武井琴、中尾広道

2022年:亀山トリエンナーレ賞:奥田誠一、Omar Torres、永井寿郎

  同   亀山トリエンナーレ奨励賞:松岡歩未、河野麻希、原憲太郎

亀山トリエンナーレ実行委員会は、地元在住の作家や芸術系の教員、商店店主など市民によって運営されている。監修者は、三重県立美術館長や横浜トリエンナーレ2005の事務局長などを務めた井上隆邦氏。

次回の亀山トリエンナーレは、2024年の秋に開催予定。

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