二間(ふたま)は、清涼殿の、夜御殿の東、弘徽殿の上の局の南、にある部屋である。

概要 編集

東西の柱間が一で、南北の柱間が二であるところからの名称である。

天皇守護の祈祷をする、夜居の僧侶が伺候して修法などが行われた。 東面は格子、西面北間は唐戸で夜御殿と通じ、南間は障子、北面および南面は障子で弘徽殿上局および昼御座に接する。

『禁秘御抄』清涼殿条には「二間、敷畳二帖、北間向妻戸阿闍梨座(半帖)南間如御講之時、懸御本尊寄障子也」、『名目抄』禁中所々名条には「二間、有観音、夜居僧加持也」とあり、仏像があったことなどがわかる