今町・中之島大凧合戦
今町・中之島大凧合戦(いままちなかのしまおおたこがっせん)は、新潟県見附市今町地区(旧南蒲原郡今町)と長岡市中之島地区(旧南蒲原郡中之島町)で毎年6月上旬に開かれる凧の祭りである。
歴史
編集今町・中之島大凧合戦の起源は、300年以上前に、信濃国(現在の長野県)の紙商人が、たまたま端午の節句に今町へ立ち寄った際、刈谷田川堤防上で大凧を作り、打ち上げたのが始まりとされる[1]。現在の大凧合戦の形態となったのは、江戸時代の天明3年(1783年)より、刈谷田川改修の堤防を踏み固めるために行って以来、年中行事として今に至ると伝えられている[1]。
概要
編集毎年6月の初旬、第1土曜日より月曜日までの3日間開催される。中之島大橋から猫興野橋の間の刈谷田川の両岸から凧を揚げ、上空で綱を絡ませる。綱が絡んだ後、それが切れるまで引き合う。
使用する凧の種類
編集合戦に使用される凧は「六角凧」である。美濃紙100枚を使う大きなもので、大きさは縦4.3メートル、横3.2メートルで約8畳分の大きさがある[1]。
参加する「組」
編集当地の凧合戦は町内単位で組と呼ばれるチームを作って参加する。現在は11組あり、今町の町内で組織される組が8組、中之島の町内で組織される組が3組であるが、今町側の組のうち、葵組と五丁目組が刈谷田川の左岸(中之島側)から凧を揚げる。現在の組は下記のとおり。(上流側に位置する組から下流側への順で記載した。)
- 刈谷田川右岸側(今町側)
- 坂井町組
- 旭組
- 新町組
- 奴組
- 神楽組
- 横神○組
- 刈谷田川左岸側(中之島側)
- 五郎組
- 達磨組
- 勇組
- 葵組(今町)
- 五丁目組(今町)
今町凧民謡
編集昭和4年(1929年)、北原白秋の作詞、町田嘉章の作曲により「今町凧民謡」がつくられ、完成の際にはNHKのラジオにより、全国に披露された[2]。
脚注
編集- ^ a b c “見附今町・長岡中之島大凧合戦 由来”. 見附市役所. 2016年7月8日閲覧。
- ^ “見附今町・長岡中之島大凧合戦 今町凧民謡”. 見附市役所. 2016年7月8日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 今町・中之島大凧合戦 - 長岡市
- 今町・中之島大凧合戦 - 見附市
- 今町・中之島大凧合戦 - ながおか観光navi