住吉公園
住吉公園(すみよしこうえん、Sumiyoshi Park)は大阪府大阪市住之江区浜口東1丁目にある大阪府営公園。
住吉公園 Sumiyoshi Park | |
---|---|
住吉公園の潮掛道(住吉大社旧表参道) | |
分類 | 都市公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯34度36分44.6秒 東経135度29分18.5秒 / 北緯34.612389度 東経135.488472度座標: 北緯34度36分44.6秒 東経135度29分18.5秒 / 北緯34.612389度 東経135.488472度 |
面積 | 8ha |
開園 | 1873年 |
設計者 | 本多静六 [1] |
運営者 | 大阪府都市整備部 |
アクセス | 南海本線住吉大社駅・阪堺電気軌道阪堺線住吉鳥居前駅など |
事務所 | 住吉公園管理事務所 |
事務所所在地 | 大阪市住之江区浜口東1-1-13 |
概要
編集住吉公園という名称だが、現在の住所表示では住之江区になる。元々は住吉区に属していたが、1974年の大阪市の区の変更に伴い、住吉区から住之江区が分区した時、住吉公園は住之江区地域に含まれた。
住吉公園は、現在は市民公園で、花壇や池、遊戯施設、コートなどが並ぶ。しかし元は住吉大社の境内で、大社の馬場があった。公園の中央を東西に走る「潮掛け道」は、住吉大社の表参道だった。
国道26号に面した所に立つ高灯篭は、住吉大社の灯篭で、鎌倉時代創建の日本最古の灯台とされる。現在の高灯篭は1974年に場所を移して復元されたものであり、元は200メートルほど西方にあった。2005年(平成17年)に内部を改装し、史料館となっている。一般開放は毎月第1・第3日曜の10時~16時。
今は完全に内陸の市街地だが、かつては、住吉公園の少し西側を走る阪神高速15号堺線あたりまで海が迫っていた。この海に面した住吉大社の社前の風景が、日本の美しい風景の典型とされる白砂青松の原景である「住吉模様」の地。
また鎌倉時代の元寇の時は、蒙古撃退のための住吉大社による住吉大神への「浜祈祷」は、住吉公園の前に広がっていた住吉の浜で行われた。
歴史
編集大阪府営公園としては浜寺公園とともに1873年に指定され、大阪で一番歴史のある公園となっている。
開設当初は現在より広い面積を有していたが、1884年に阪堺鉄道(現:南海本線)が園内の東部を縦断する形で敷設された。さらに大正時代には国道26号(当時の呼称は国道16号)の建設工事に伴い、同道路が園内を縦断することになった。これに伴い1918年-1924年にかけて、国道より西側を廃止するなどの縮小・整備が行われて現在の形になった。
住吉公園縮小の代替として、当地から1.5キロほど西に住之江公園が建設されている。
交通
編集脚注
編集- ^ 日本の公園の父!本多静六が携わった公園特集・株式会社パークフル
参考文献
編集- 大阪都市協会『住之江区史』住之江区制十周年記念事業実行委員会、1985年。
- 住吉区制七十周年記念事業実行委員会『住吉区史』大阪都市協会、1996年。