依田 正稔(よだ まさとし、1938年10月23日 - )は日本実業家。元荏原製作所代表取締役社長。

人物 編集

東京出身。1962年に一橋大学経済学部を卒業し、第一銀行入行。スイス第一勧業銀行総支配人等を務めた。

1990年、藤村宏幸会長に見込まれ、荏原製作所入社。同社では財務部門の責任者として、財務体質の改善のため、技術部門の反発が強いなか、研究開発投資の抑制を成功させ、藤村会長からの評価を高めた[1]。2000年6月荏原製作所代表取締役社長就任。同社では依田が常務以上の役員で、唯一の文系出身者で、また設立以来2人目、30年ぶりの事務系出身の社長であり[2]、生え抜き以外で初の社長でもあり[1]、異例の人事であった[1]

社長就任後は、非中核部門の整理などをすすめ、2004年には二期連続の最終赤字を克服し、黒字転換を達成した[3]。同年、社長定年65歳の内規に従い、社長を退き、相談役就任。同時に藤村宏幸会長も、名誉会長に退いた[4]

家族は妻と一女で、趣味は特にない[1]

略歴 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d 2000/03/16, 日本経済新聞
  2. ^ 2000/03/03, 日経産業新聞
  3. ^ 2004/02/12, 日本経済新聞
  4. ^ 2004/02/13, 日経産業新聞