常光寺 (八尾市)

八尾市にある寺院
八尾別当から転送)

常光寺(じょうこうじ)は、大阪府八尾市本町にある臨済宗南禅寺派の寺院。南禅寺塔頭金地院の末寺で、山号は初日山。 通称は八尾地蔵尊[1]

常光寺

本堂
所在地 大阪府八尾市本町5-8-1
位置 北緯34度37分49.11秒 東経135度35分52.92秒 / 北緯34.6303083度 東経135.5980333度 / 34.6303083; 135.5980333
山号 初日山
宗派 臨済宗南禅寺派
本尊 地蔵菩薩
創建年 伝・奈良時代
開基 伝・行基
正式名 初日山常光寺
別称 八尾地蔵尊
新堂寺
札所等 おおさか十三仏霊場第5番
文化財 常光寺境内の河内音頭(日本の音風景100選)
公式サイト ー河内音頭発祥の地 常光寺ー
法人番号 2122005002206 ウィキデータを編集
常光寺 (八尾市)の位置(大阪府内)
常光寺 (八尾市)
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山門

本尊は地蔵菩薩で、弘仁年間(810年 – 824年ごろ)、小野篁の作と伝えられている。 山門脇に大坂城の残石と「河内最古之音頭発祥地」の碑がある。また、境内に大坂の陣で戦死した藤堂家の戦死者の墓がある。

歴史 編集

奈良時代に僧行基が創建したと伝えられている。当初は「新堂寺」と称していた[2]

南北朝期に戦乱で寺は焼かれ、一旦は荒廃した。至徳2年(1385年)に土豪・藤原盛継により復興、翌年に地蔵尊・阿弥陀堂などを再建した。また室町時代足利義満から、自筆の 「初日山」「常光寺」 の額が納められ、寺宝として現存する[2]

大坂の陣において、付近は激戦地となったが、本寺は徳川方の保護を受けた。 徳川方の武将・藤堂高虎は本堂の北にある住職の居間(方丈)の縁側に敵方の首級を並べて「首実検」をしたという。その縁板は後に方丈の西廊下の天井として貼り替えられた。 おびただしい血痕がついていたため、「血天井」と称された[2]

行事 編集

  • 大般若会(4月)
  • 地蔵盆会(8月23日、24日)
    • 八尾は「河内音頭」発祥の地とされているが、特に常光寺で伝えられている 「流し節正調河内音頭」 は、その原型とされ、「日本の音風景100選」に選定されている。

交通 編集

脚注 編集

  1. ^ 常光寺”. 八百万の神. 2023年11月16日閲覧。
  2. ^ a b c 常光寺について”. 常光寺. 2023年11月17日閲覧。

外部リンク 編集