前野 まさる(まえの まさる、1932年 - )は、日本の建築史家である。東京藝術大学名誉教授。特定非営利活動法人たいとう歴史都市研究会理事長。専門は近代建築史、文化財保存学。本来の表記は「前野嶤(山冠に堯)」だが、「前野まさる」と表記されることが多い。

まえの まさる

前野 まさる
生誕 1932年(91 - 92歳)
満洲国の旗 満洲国長春
出身校 東京芸術大学
職業 建築史家
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人物

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中国長春市に生まれる[1]。引き揚げ後、倉敷市児島で高校までを過ごす。1959年昭和34年)、東京藝術大学卒業。その後、東京大学大学院数物系研究科に進み、修士課程修了、博士課程中退。1962年、東京藝術大学美術学部建築科非常勤講師、その後、助手、講師、助教授を経て、1987年、教授。2000年平成12年)、退任、名誉教授。

文化財町並み保全のための調査や運動への取り組みで知られ、旧東京音楽学校奏楽堂東京都台東区)や東京駅丸の内駅舎の保存運動など、市民とともに保存運動を重ねるほか、日本イコモス国内委員会委員長、特定非営利活動法人全国町並み保存連盟理事長、赤レンガの東京駅を愛する市民の会事務局長、東京を描く市民の会理事長などを務めた[1]

著書

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  • 『日本の建築明治大正昭和8 様式美の挽歌』 伊藤三千雄との共著、三省堂、1982年
  • 『私たちの世界遺産』 共著(五十嵐敬喜西村幸夫編著)、公人の友社、2008年

脚注

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  1. ^ a b 「登壇者プロフィール」『シンポジウム「まちを抱く~まちの個性★のつつみ方」記録』 一般社団法人住まい・まちづくり担い手支援機構、2010年

外部リンク

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