副島吉雄

副島 吉雄（そえじま よしお）は、日本の機械工学者。大阪大学名誉教授。工学博士（京都帝国大学）。大阪工業大学工学部機械工学科元教授。

専門は、精密工学・光流体工学、応用物理学・分光学。

略歴

1938年京都帝国大学理学部物理学科卒業（分光学の権威である理化学研究所の木村正路の指導）。1944年同大学大学院にて理学博士（京都帝国大学）。京都大学理学部助手、神戸大学工学部助教授などを経て、1960年大阪大学工学部精密工学科教授、第6講座（科学機器）を担当。1972年大阪大学退官、名誉教授。同年、大阪工業大学工学部機械工学科教授。1977年同大学退職。

大阪大学および大阪工業大学にて、初期の精密工学・光流体工学（流体工学と応用物理学の融合）の研究・育成に貢献した。その功績を讃えて、大阪工業大学では「副島奨学金」が開設されている。

主な著書は、精密測定 機械工学講座 - 改訂3版（共著、共立出版1987、学術書）。 主な所属学会は、精機学会（現：精密工学会）、日本物理学会、応用物理学会。

主な研究

• 空気マイクロメータを利用した觸針式仕上面検査機の試作
• 金属薄膜の光透過率。
• 網状ポリエステルの応力-複屈折効果 (II) 光弾性効果におよぼすγ線照射の影響 - 神戸製鋼との共同研究。
• 光学的方法による空気式純流体素子内流れの観測 - 大阪大学との共同研究
• モアレ法を用いた干渉光弾性法