化石帯(かせきたい、英語: fossil zone)とは、周囲の岩石の岩相特性によって定義される岩相層序単元とは対照的に、特徴的な化石分類群に基づいて定義される地層区分のことある[1]。化石帯は、それに含まれる示準化石によって定義される[2]

生層序において、化石帯は層序単元となる[3]

歴史編集

化石帯という概念は、19世紀ドイツ地質学者古生物学者である、アルバート・オッペルによって世界で最初に確立された。オッペルは、岩石層を、その中にある化石化した動物の種によって特徴づけた。 オッペルの化石帯は、主にヨーロッパで発見したジュラ紀アンモナイトに基づいており、これを使用して33のゾーン(現在は60)に分類していた。 アルシド・ドルビニは、彼の概念をさらに強化し、地質学的段階とその生層序の比較を確立した[4]

種類編集

 
化石帯の種類。上下方向の線はタクソン、矢印はタクソンの産出最上限・最下限を示す。

化石帯には、区間帯range zone)、間隙帯interval zone)、系列帯lineage zones)、群集帯assemblage zone)、多産帯abundance zone)の5つが挙げられる[3]

脚注編集

  1. ^ Biostratigraphic Units”. International Commission on Stratigraphy. 2018年5月11日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ Nichols, Gary (2009-06-10). Sedimentology and stratigraphy (Second ed.). Wiley-Blackwell. ISBN 978-1-4051-3592-4 
  3. ^ a b 上松 2020, p. 16.
  4. ^ Benton, M. J. (Michael J.) (2009). Introduction to paleobiology and the fossil record. Harper, D. A. T.. Chichester, West Sussex, UK: Wiley-Blackwell. ISBN 9781405186469. OCLC 213775572 

参考文献編集

  • 上松佐知子 著「地球の歴史と生物進化」、藤野滋弘・上松佐知子・池端慶・黒澤正紀・丸岡照幸・八木勇治編 編 『改訂版 地球進化学』古今書院〈地球学シリーズ〉、2020年、14-23頁。ISBN 978-4-7722-5331-4