吉田漱
吉田 漱(よしだ すすぐ、1922年3月11日 - 2001年8月21日)は、日本の歌人・浮世絵研究家。筆名・利根光一。
来歴 編集
東京美術学校卒業。1947年「アララギ」に入会し、のち「未来」創刊に参加。土屋文明に師事、近藤芳美に兄事した。岡山大学教授を務め、同大学大学院の講師を務めたのち、多摩美術大学講師、女子美術大学講師などを務め、1985年定年退官。美術史、特に近世近代の浮世絵版画に関する研究書で知られており、小林清親に関する著書群のほか歌集、歌書を著している。また、日本古建築にみられる水煙の研究に於いて名高い。1995年『バスティーユの石』で第31回短歌研究賞受賞。1998年『『白き山』全注釈』で第9回斎藤茂吉短歌文学賞受賞。
著書 編集
- 『見ること描くことのたのしさ 美術への手引』緑園書房、1957
- 『清親 開化期の絵師』緑園書房、1964
- 『清親』日本浮世絵協会編 山田書院、1968 浮世絵名作選集
- 『テルの生涯 長谷川テルの歩んだ炎の道と遺児たち』利根光一 要文社、 1969
- 『浮世絵の基礎知識』雄山閣出版、1974
- 『近藤芳美私註』潮汐社、1976
- 『浮世絵の見方』渓水社、1977
- 『小林清親 最後の浮世絵師』蝸牛社、1977
- 『フィンランディア 吉田漱歌集』雁書館、1982
- 『土屋文明私記』六法出版社、1987
- 『中村憲吉論考』六法出版社、1990
- 『『赤光』全注釈』短歌新聞社、1991
- 『『白き山』全注釈』短歌新聞社、1997
共編著編集
脚注編集
参考文献 編集
- 『文藝年鑑1998』
- 「小林清親」著者紹介